脱ステしようと思った理由(kanちゃん 中症アトピー 六歳 女児)
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
前回に引き続き、中症アトピーがよくなったkanちゃんについて書きます。
■脱ステに至りやすい状況
アトピー患者さんに、脱ステしている方はとても多いです。
中には、それでうまくいく方もいるのかもしれません。
しかし、当サイトにメッセージを下さるのは、「脱ステしてみたものの、症状がうまく治まっていかず、あるいは悪化し、困っている」方々です。
アンジェラさんも、そんなおひとり。
最初にこんなメッセージを頂きました、
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こういうときには、お聞きすることにしています、
当方では永田良隆先生の臨床データに基づいた「食事療法とステロイド使用の併用が卒ステへの最短距離である」という考え方をしています。
(中略)
ステロイドに対する不安を押し殺してステロイドを再開した場合、おかあさんの心が揺れて、またステロイドをやめてしまったり、塗り渋ったりと、治療方針が迷走し、結果的にかえってお子さんの負担になってしまうことがあるので、
ステロイドにつよいご不安がある場合は、まずお母さんご自身がそのお気持ちと向き合うことが大切だと、考えています。
その上で疑問やご質問などおありの時は、私でよろしければお答えしますので、ご遠慮なくお聞きくださいね。
脱ステ派の発する情報は、アトピー児を抱えるお母さんたちに、とても強い不安と恐怖を植え付けます。
けれど、じつは、その不安や恐怖はとても漠然としています。
ですから、はっきりした反証の数々に触れていただければ、以下のことが実感としてわかり、少しずつ気持ちが安定していくと思います。
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・ステロイドを使い始めるとランクがどんどん強くなる?・・・・逆。ランクダウンしていく。
・やめるときは大変なリバウンドに耐えなければならない?・・・・リバウンドは一切起きない。
・一度でもステロイドを使うと、ステロイド後遺症に長きにわたり悩まされる?・・・ない。再発には再発するに足る要因がある。それを探すべし。
時間がかかったとしても、しっかりと改善例を読み込んでいただき、「食事療法とステロイド使用の併用」というアプローチが適切であることを知っていただきたいのです。
■患者さんが陥りやすい袋小路
ちなみに、アンジェラさんが脱ステしようと思ったのは以下の理由からでした。
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漫然とステロイドを塗りつづけても治らない、そう悟ったアンジェラさんは、ステロイドをやめました。そして、私の本を読んでくださり、食事療法を始めたというわけです。
けれど、これではよくなりにくいです。食事療法はステロイドと併用することが前提だからです。
このような状況も、実はかなり多いです。
つまり、
①標準治療に従い、処方されたステロイドを使うが、一向に治らず、ステロイドに不信感を抱く
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②不信感から、ステロイドについて調べ、脱ステというアプローチにたどり着き、脱ステに踏み切る
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③アトピーの主因は食事だという情報にふれ、食事を整える
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④うまく治らない
標準治療で治らないのはなぜか。食事改善というアプローチが足りないからです。
そして、食事療法だけで治らないのはなぜか。ステロイドという助けがないからです。
けれど、病院では食事に触れてくれないし、脱ステ派やナチュラル派はステロイドを使おうとしない。
こうして患者さんは、改善しない袋小路に入ってしまいがちなのです。
その多くは、ステロイド「だけ」をやっているから、だと考えられます。
ステロイドは上から抑えるだけですから、内側から炎症物質が供給され続けている状態ではそうなって当然なんですね。
そういうケースでは、食事療法に取り組み改めてステロイドを使うと、効きがよくなっていることが多いです。
そんな理屈を言われたところで、信じられない、と思う方も多いはずです。
そんなうまくいくわけがない、と。
しかしそれについても、改善例をじっくり読んでいただければ、理解していただけると思います。
大切なことなので何度も言いますが、
卒ステに至る最短距離は、食事療法とステロイド使用の併用なのです。
そしてkanちゃんもめでたく卒ステ。
アンジェラさんは、ステロイドに対する恐怖感や不安感を克服なさりつつあります。
お二人の改善記事をこうして書き加えられたこと、とてもうれしく思います。
●次回「藤川理論でアトピーは治るか」