重症アトピーを改善させた食事。(Yさん 50代女性 重症アトピー)
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
引き続き、サイトの読者さん、Yさんの改善例をご紹介します。
Yさんは、50代の女性で、成人したお子さんがいらっしゃる、先輩ママさんです。
重症のアトピーに悩んでらっしゃいましたが、
拙著『アトピーが消えちゃった! マンガでわかる体質改善』をお読みになり、
食事療法を実践されて劇的に改善されました。
そして、「お役にたてれば」と、記事協力を買って出て下さったのです!
■改善前、改善後。
●改善前
〇漢方治療(およびステロイド)を実践中
〇冷え取り靴下療法(ステロイドはほとんど使用せず)を実践中
〇脱ステロイド、脱保湿をして10日目
●食事療法とステロイドの併用による改善後
■以前の食事(写真は注意書きがない限り、借り物です)
Yさんは若いときから、1人暮らしになられる酢年前まで、次のような食事をしてこられました。
●朝
パンの日は、
・食パンにバターorマーガリン入りのロールパンor普通のロールパンなど
・ベーコン付きの目玉焼きorウインナーなど
・付け合わせの野菜、ドレッシング
ご飯の日は、味噌汁・前日の残り物か、卵ご飯
●昼
一人の時は ご飯と総菜or前日の残り物
●夕
ご飯・魚か肉の主菜・汁物・付け合わせの副菜
・お肉と魚を一日交替で主菜にしていた。
肉なら、たとえば、ハンバーグ・豚の生姜焼き・カルビ丼・肉豆腐・鶏照り焼きなど
魚なら、刺身・カレイの煮つけ・ぶり大根・塩サバ・ぶり照り焼きなど
(週に一度程度は惣菜の揚げ物も食べていた)
・汁物は味噌汁かすまし汁、
・付け合わせは和え物や酢の物とか
●間食
ほぼ毎日、何かしらのお菓子を食べていた。
・週に1~2回、ビールのつまみにポテトチップス半分ぐらい。
・チョコレートはアルフォートとかチョコフレーク、だけでなく、新商品だとかはまず購入。
・ビスケットやチョコレート、小袋を1つか2つ(小袋に1枚とか2枚とか入ってるもの)くらい
■アトピーは小康状態だった
Yさんの以前の食事を、ここまで見た方は、こう思われるのではないでしょうか、
「えー、そんなにひどくなくない?」
そうなんです、
朝食がパン食であること、そしてお菓子の習慣など、改善すべき点はありますが、
アトピー患者さんに典型的な食生活とまでは言えない印象なんですよね。
参考までに、典型的な・・・っていうと、こんな感じ!↓↓↓
リノール酸、畜産物が多い、カタカナが多い、ファミレス系の食事!
そして、そんな食事のおかげでしょうか、
Yさんのアトピー症状はこれまでの人生において、基本的には小康状態だったのです。
しかし、その中でも幾度か、
上記のような食生活+αの要素によって、アトピーがにわかに悪化してしまった時期が。
1 就職し、お化粧を始めたとき。
化粧負けを起こし、顔面に症状が。
ほぼ化粧をしないで過ごしていれば、小康状態に。
2 妊娠、出産期。
妊娠五か月ごろに、指の症状から始まり、やがて全身に広がる。
子育てのペースを掴んだころ、自然食品の力も借り、小康状態に。
おそらくですが、
Yさんのこれまでの食生活は、Yさんにって、アトピーがおとなしくしているギリギリのラインだったのではないかと思います。
そこに新たに心身のストレスが加わった時、免疫バランスに支障をきたし、アトピーが発症してしまっていたのではないでしょうか。
その後、
お子様が独り立ちされ、1人暮らしになられたYさんは、「これからは健康に気を付けて行こう」という思いから、
酵素玄米!!
という、
アトピー患者にとっては消化の大きなストレスとなる食品を食べ始めてしまい、再び悪化してしまった・・・ことは、前回触れたとおりです。
その後、いろいろな商品を試した後、拙著を見つけて下さり、
根本的に食生活を変えられ、劇的に改善なさったわけですヽ(^o^)丿
そんなYさんの現在の食事がこちら↓↓↓です。
■現在の食事
●朝
紅茶を飲む程度
●昼
麦ごはんのおにぎり・具沢山味噌汁
(休みの日はパン屋の調理パン2個くらい)
(Yさんの撮影)
麦ごはんは、2合の白米にこちらのもち麦を1袋混ぜて炊いてます。
週1回か2週間に1回ランチに出かけます。
●夕
(↑Yさんの撮影)
麦ごはん・具沢山の味噌汁・刺身等、魚の主菜
・魚の主菜は、刺身・ししゃも・味付きのイワシ缶など。もしくはサプリ。
・具沢山の味噌汁は野菜5種類くらいと、出汁用に入れる細切り昆布といりこもそのまま食べます。
味噌汁に水煮のさんま缶・鯖缶・イワシ缶を入れることもあります。
・お肉は、外食では気にせず食べますが、買ってまで、食べたい気持ちはなくなりました。
●間食
市販のカップケーキ・おせんべい等
■食事療法を実践する中でアンケート等で書いてある通り、
私は、この食事療法に出会うまで、断食・砂糖抜き・グルテンフリーなど、ストイックに臨んできました。
そして、その後の反動で、無性にパンやお菓子が食べたくなりました。
お腹いっぱいになるまで食べ続けてもまた何か口に入れていたりしていました。
その頃は、例えば、チョコフレーク1袋とか、ポリコーン1袋とかを一気に食べてしまっていました。
その後悔で自分がイヤになりました。
そのころ、どこかで
「アトピーになる人は大抵キッチリしようとする性質があり、それがまた、体に現れる。
だから、やろうとしたことの7割程度が守れていたら良い」
というような記事を読んだので、
この食事療法を始めてからは、ほとんど毎日お菓子(チョコレート・ビスケット等)を食べています。
週に2回くらいはお昼ご飯にパンも食べています。
そのために、改善が緩やかなのだと思います。
私が「まだ完治ではない」というのは、
見た目の肌はほとんどきれいになっているとはいえ、まだ、時々肩やモモの内側など痒みを感じることがあるからですが、
それは明らかにお菓子のせいだなとは自覚しているからです。
最近、徐々にではありますが、お菓子の量も減ってきました。
段々と均衡が取れていっている感覚もあります。
また、アンケートにも書いた通り、
皮膚が強くなっているようで、掻いても以前のように皮膚が破れることはなく、傷や発疹も大したことはないので、そこは心配はしていません。
以前のような反動が起こらないように、緩い感じでやっています。
■食事制限の反動は必ず来る
おそらくですが、
食事療法ですでに症状が改善したアトピー患者さんたちは、
Yさんの食事制限の反動からの過食について、大きくうなずきながら読んでいる方も多いのではないでしょうか。
そして、じつは、糖質制限のような厳しい食事制限においてだけではなく、
当サイトがおすすめしている食事療法においてでも、食事制限の反動は必ずと言っていいほど起こります。
祝辞療法に臨む方々は、拙著を読んでくださった当初は、意気込んで、
「和食! 魚! 植物油と畜産物とお菓子は食べないわ!」
という覚悟ではじめられるんですが、
数週間もすると、畜産物が食べたくなって来たり、
無性にから揚げとか、スナック菓子とか、チョコレート菓子とかが食べたくなってきたりします。
多くの方は、そこで我慢しちゃいます。
そして、その欲求は膨れ上がります。
それがどうしようもなくなると、ばん!と破裂して、
過食!!
という行為に及んでしまうのです。
それまでの我慢が強ければ強いほど、この過食の度合いは深刻になります。
だって、植物油も、畜産物も、砂糖も、どうしようもなくおいしいもの。
私たちはそれを知っているので、理性ではどうしようもない欲求が頭をもたげてくるのです。
当然のことです。
私もそうだったし、きっと誰だってそうです。
それに、それらの食品はけっして「悪いもの」ではありません。
私たちが、食卓における食品同士のバランスを間違えていただけなんです。
だから、息抜きは必要です。
怖がらなくて大丈夫。
それでちょっと、症状が悪化したり、改善が停滞したとしても、原因が分かっていれば、不安もないでしょう。
「このさい実験だヽ(^o^)丿」と割り切ってしまうことです。
そして、適度にガス抜きしていれば、嗜好品の量はコントロール下におけるものですし、
たまの楽しみとして、定着してくるものなんです。
ですから、Yさんの、
「以前のような反動が起こらないように、緩い感じでやっています」
というスタンスはとても素敵だと思います。
自分の身体だけではなく、心とも相談しながら、
ときには道草を食いながら、改善の道を、ゆっくり、じっくり、歩いていきましょう(^^)/
Yさん、今回は本当にありがとうございました!
ご自分の改善のさまを観察され、分析されたYさんの文章を拝読することはおおきな学びになりました。
また、お気がむいたときに、いつでも、経過報告をお待ちしております(^^)/
次回は、メンタルヘルスケアのコーチである主人発の、「それでもスナック菓子が止められない人へ」をお送りします。