「ヘルシーランチバイキング」の落とし穴。
さて、サイトを見て下さっている方はご存知のことかと思いますが、
私たちの食生活は、リノール酸に取り囲まれております。
「体にいいと思っている食事は、意外とオイリーである。
(その結果、アレルギーなどの現代病にかかるリスクが上がる)」
執筆にあたって、そんな証拠写真が必要になったのですが、
そもそも、はたして本当にそうなのか、私の思い込みではないのか、
写真の取材がてら、ちょっと調べてみることにしました。
■「ヘルシー 体にやさしい ランチ」でお店を探してみた。
まず、検索。上記のワードと、近場の繁華街を入力!
すると、いろいろ出てきました。
ほうほう、ランチブッフェ、というスタイルに人気があるみたい。
そして、都内某所に、ちょうどいいところを発見!
「体にやさしい自然派和食バイキング」!!!
おお! ヘルシー感! これは心惹かれる! お値段も手ごろ。
さっそく行ってみました。
■きれいなお姉さんに張り付いてみた。
12時前に着いたというのに、お店の前にはすでに待ち人が。
店内には、お昼休みのサラリーマンをはじめ、年配の方、子連れママと、いろいろ。
肝心のお料理はというと、40種類近いお皿が並んでいます!
なんておいしそう! テンションが上がる! おなかすいた~!
・・・が、ここで、佐々木の主観が入るとよくない。
そんな私の前に、若いきれいなOLさんが!
食器を手に取る手つきからいって、常連さんらしい。
ちょうどいいので彼女に張り付いて、彼女と同じものをお皿にとっていってみました。
こんな感じのランチになりました!
色とりどりできれいですね。
食材を見ても、肉、豆、卵、乳製品、芋、キノコ、野菜、胡麻、海藻、雑穀・・・、
彼女が、栄養バランスを考えながら、料理を選んだことがよく分かります。
■ヘルシー系バイキングの落とし穴。
では、クイズです。
この9品の中で、油が使われている料理は、いくつあるでしょう?
・・・答えは、8品です。
中央の和え物だけが、ノンオイルでした(おそらく、ですが)。
くわえて、お椀は味噌汁ではなくて、エスニックな何とかのスープ。
これもかなりオイリーでした。
この結果は想像以上で、わたしもちょっと、驚きました。
ちなみに彼女は、このあと二度、料理を取りに立ちました。
彼女のこのランチを、ヘルシーといえるか。
残念ながら、少なくともアレルギー予防という観点からは、お勧めできるものではありません。
栄養バランスが完璧であっても、食材が有機でも無農薬でも、添加物無添加であっても。
植物油が過剰でありさえすれば、体の免疫機能はバランスを崩します。
その結果、アレルギーをはじめ、癌や心臓病などの罹患リスクが高まるのです。
このことを、ものすごく簡単にたとえてみると、
どんなに豊かに資源に恵まれた国家であったとしても、
軍事費に多くの予算が使われて、常に水際で必要以上の戦争をしていたら、どうなるか?
国民が幸せに暮らせるでしょうか。
植物油にまみれた食材をとるとは、つまりそういうことなのです。
■「オメガ3食堂」どうでしょう?
ただ私は、「だからランチバイキングに行くな」と言いたいわけでは、ありません。
知識があれば、油分を避けて食事を楽しむこともできます。
あるいは、たまには油ものを楽しみに行く、のもいいでしょう。
それに、私は今日訪れたお店で、素敵だなーと思ったのでした、
だって、お店はおしゃれで、お料理は綺麗でおいしい!
そして、例えば雑穀や、豆乳クリームや、有機野菜を使って、
お客さんのヘルシー志向に応えるために、いろいろな工夫をしているのがわかります。
(ただ! オメガ3が豊富なチアシードが! 植物油のオイルで作られたドレッシングに入ってた! もったいないようー!)
ここに、「油のバランス」という観点が加わったら、どんなに素敵でしょうか。
お料理はどんなラインナップになるかな?
きっと、いろいろな工夫をして、おいしいものを並べてくれるんじゃないかなあ・・・と思いませんか。
いつか、そんなお店が出て来るのを、待ちましょう。
追記
ちなみに佐々木はここぞとばかりに油ものを楽しみました(^^)/
から揚げ美味しかったー!
主人は、風邪気味のCの手を引いてうどん屋に行ってしまったので、一人ご飯でしたが(笑)