アトピーの新薬があれば食事療法はいらない? ⇒いる。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
『脱ステが辛い時に読むマンガ』の原稿をちまちまと進め中。
今朝、ある読者さんからこんな主旨の質問を受けました。
「アトピーにはいろんな新薬が出ていると聞いた。
ステロイドみたいな副作用もないそう。
友人がデュピルマブという新薬でよくなった。
そういうものがあっても、食事療法は継続すべきか?」
(2018年に認可されたデュピルマブ。皮下注射)
もちろんです。
なぜなら、今でもアトピーの標準治療はステロイドかプロトピック。
それらを半年以上やっても効かないなら新薬を・・・というガイドラインなわけでして、
で、そもそもなんでそんなにステロイドが効かないのかと言ったら、薬効をしのぐほどのすごい量の炎症物質を食事から供給しているからで、
つまり、新薬を薦められるような人こそ、まずは食事療法に取り組むべきなのです。
そこをやらずに薬で抑えたら、永遠にやめられないばかりか、薬効に耐性がついて、薬の量が増えていくでしょう。
薬は治療してくれません、抑えるだけです。
実際に、新薬であるシクロスポリンやデュピクセント使用者から、やめられないとか、やめるとすぐリバウンドすると聞いています。
当然です、どんな薬であれ抑えているだけで、抑えるのをやめたら、吹き出すだけなんですから。
ステロイドと同じです。
つまり、『脱ステがつらいときに読むマンガ』でも書いたけれど、リバウンドを起こすのはステロイドそのものではないということです。
永田良隆先生は、ある文献で、アレルギー症状を「汚染した川で泳いでいる状態」と表現したうえで、こんな風に記しています、
薬物療法について・・・「体に汚れが付かないように手で払いのけている」
食事療法について・・・「汚染物質が発生しなくなり、清明な水で気持ち良く泳げるようになる」
「治す」というのは、後者のことです。
だから、今後もどんなに新たな新薬が出ようと、それが対症療法である限り、
根本治療である下関療法を発信していく意義はなくならないと考えております。