里親になりたい話の続き。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
2022年も師走に入りましたね。
みなさま、今年はどんな年でしたか。
私は、大変なことも、いいこともありましたが、
一番大変だったのは、隣のばあばが倒れてしまい、いろいろあって、結局、介護施設に入所したこと。
施設入所という選択をするにあたっては、迷いもあったのですが、いまはこれでよかったと思っています。
ばあばが少しでもたのしく過ごせるように、いろいろ試してみていますが、なかなか難しいところもあります。
でも、子供たちが押す車椅子に乗っての散歩は、とても楽しそうです。
(ばあばががんばって歩いてる時は、車椅子で遊ぶ姉妹)
そんな毎日のスケジュールが、さいきん定着してきて、私もこの生活に慣れてきました。
で、おとといの、子ども達との夕食時。
子ども達が、下のきょうだいがほしいな、という話をしてきたときです。
いや、ママはもう赤ちゃん産めないよ~、なんて言いながら、
私はふと「そうか、里親になりたいことについて、もう子供たちに話してもいいんだな」と思いました。
というのは、
以前主人と「里親登録をする条件」として、「隣にばあばが元気でくらしている間は、ばあばの穏やかな毎日を優先する」と決めていたから。
里親になるなんて言ったら、ばあばは大反対して怒りだすことが分かっていたので……(^_^;)
ばあばが起こり出す心配は、もうないんだな。
そう思った私は、以下のことをゆっくり話してみました。
・パパとママが、困っている子をわが家に迎えたいこと
・この国にはたくさんの、自分のおうちで暮らせない子供たちがいること
・いろんなケース、いろんなやり方があること
・パパとママが勝手に話を進めることはなくて、みんなの意見を尊重すること
子ども達は私の話を神妙な表情で聞いてくれました。
そして、12歳の長男と、6歳の次女は、いいよ、楽しそう、と言ってくれました。
しかし、9歳の長女しーちゃんは、ずっと眉間にしわを寄せて話を聞いていて、「私は嫌」と言いました。
そして、びっくりしたことに、
「冷蔵庫に貼ってあるチラシに気づいてた。里親っていうのはマンガで読んだから知ってる。
ママ、里親になりたいのかなって思ってた。
虐待のニュースを見るとママはいつもつらい顔をするから、助けてあげたいんだなって思ってた。
でも私はママを取られたくないからぜっっったい嫌」
そう言って涙をこらえてふるふる震えだしました。
そう言えば長女は、はちゃめちゃな性格のくせに、とてもナイーブで、いつもと違うことや、変化を極度に恐れるところがあります。
安心できるうちの中だからこそ、はちゃめちゃができるのかもしれません。
怖い思いをさせているんだなと思い、
「しーちゃんの気持ちはよくわかったよ。聞かせてくれてありがとう。
しーちゃんが嫌なら、今日はこの話は終わり。
しーちゃんの気持ちを無視して、いきなり里子が来るなんてことはないから安心して」
と言いました。
その夜、思った通り、長女は遅くまで寝付けませんでした。
いつもと違うことがあると、身体に緊張が残ってしまうタイプなのです。
そして、私の腕枕で、長女は言いました、
「里子の話だけど、ママは、しーは冷たい子だなって思った?
ママにそう思われたらいやだなって思ってたの」
「いや、思わない。そんな心配はしなくていいよ」
「じゃあ、里親になるのはあきらめた?」
「あきらめてない」
「ええっ、あきらめてよ」
「えー、やだよー(*^。^*)
大丈夫だよ、しーちゃんが嫌だって言ってるうちはやらないから。
だけど、変わるかもしれないじゃん、いつか」
「じゃあずっと嫌だって言う」
「うん、わかったよ。それでいいよ。
でもさ、変わるかもしれないじゃん、いつか」
「変わらないよ」
「うん。今はそれでいいよ」
「ずっとだってば!(笑)」
そんな話をしていたら、安心したのか、長女は眠ってくれました。
そんなわけで、佐々木家が里親登録するのは、まだもうちょっと先になりそうです。
ぜんぜん諦めていませんよ、私は。
だって、子どもは、毎日変わっていくから。
知らなかったものをスポンジみたいに吸収して、いろんなことを感じながら、アメーバみたいに、たけのこみたいに、ぐんぐん成長していくから。
しーちゃんは乱暴に見えてすごく優しい子だって、ママは知っているしね。
里親登録はけっこう高齢になってもできるから、まだまだ、時間はあるしね。
私が、子供たちにいま伝えたいことは全部伝えたので、きっとこれから、日々の生活の中で、いろいろ考えてくれるはず。
あせらず、さわがず、子ども達の毎日を見守ろうと思います。