ステロイド恐怖症から解放されるとき(マイロさん 最重症アトピー 20代 男性)

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2022年11月8日 火曜日

ステロイド恐怖症から解放されるとき(マイロさん 最重症アトピー 20代 男性)

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
前回に引き続き、最重症アトピーがよくなられたマイロさんについて書きます。
 

 

 

 
今回は、マイロさんのお母さん、はるさんが、重いステロイド恐怖症から、どのように解放されていったのか、です。
 
食事療法とステロイドの併用の過程では、いろんなことが起きます。
永田先生の本や、当サイトが「こうなっていきます」と言っている「よいこと」がです。
 
以下、はるさんの当時のメール(黄色枠)とともに、それを振り返ってみます。
 
■患者や、共に食事療法に取り組んだ家族の、アトピー以外のアレルギーが改善する

私(はるさん)はこの食事療法で花粉症が治りました。
毎年山のように薬をもらって飲んでいましたが、今年は全く必要ありませんでした。

はるさんの花粉症がなおったというのはとてもよいニュースでした。
つまり、それまでの食事が息子さんであるマイロさんのアトピーの大きな原因でもあった可能性が高いからです。
 
お母さんと同じ食事をしているのならば、息子さんの体内の炎症物質は減っているはず。
きっとステロイドがよく効くと思いますよ、と私は言いました。
 
そしてステロイドは実際にすばらしく効きました。
 
■食欲が増す

(マイロさんは)あまりたくさん食べる子ではなかったのですが、ここのところ本当によく食べます。驚くほどです。
消化する力がついてきたのかといいように解釈しています。

食べすぎた植物油や畜産物は消化の負担になりやすいので、消化器系を疲れさせてしまい、慢性的な消化不良に陥らせていた可能性があります。
 
永田先生の本でも、植物油や畜産物の食べすぎの弊害の一つに慢性的な食欲不振と書いてあります。
小児の場合は、体重が増えないことにも悩まされやすいですが、食事を改めるとやはり解消していきます。
 
ただ、良く食べることが消化不良につながってしまっては元も子もないので、腹八分目にすること、よく噛むこと、運動することなどをアドバイスしました。
 
■ステロイドがランクダウンしていく
(ステロイドを処方してもらった日)

昨日は最強のステロイドを処方され、お風呂後に塗って寝ました。
 
1ヶ月ぶりに良く眠れたそうです。
痒みもなくなったと言っています。
 
一度塗っただけですごいなと思います。
すっかり楽そうになった息子を見てホッとしています。

↓↓
(約一週間後)

今日また皮膚科を受診して来ました。
まだ赤みがあるので、もうしばらく今のステロイドを使うように指示がありました。
 
痒みもほとんどなくなり、朝までぐっすり眠れるようになりました。

↓↓↓
(約二十日後)

初めにもらったステロイドから2ランク下がりましたが、痒みも落ち着いて過ごせています。

 
食事療法と併用し、原因となっている食品の特定をすすめながらステロイド使用を併用した場合、ステロイドはこのように順調にランクダウンしていきます。
 
脱ステ派のいう「どんどん強いものになる」とは、全く逆のことが起こるわけです。
そして、必要がなくなったらやめればいいだけ。
 
リバウンドは一切起きません。
 
 
■原因となっている食品の特定が進む
はるさんからは、次のような気付きのご報告を、ちらりちらりと、いただきました。
↓↓↓

さっそくうどんを試してみました。痒くなることもなく大丈夫でした。
少し幅が広がります。

 

お米を試してみました。
一度食べた後、少し顔の横を掻いたかなと思いましたが、翌日もう一度試してみました。
今度は手の甲を掻いていました。
やはりまだ早かったのかもしれません。

 

ふと思いついてコーヒーをやめてみようということになりました。
そうしたら掻き傷が途端に減りました。

 
ステロイドで症状をコントロールしながら、注意深く見ていくと、
 
ある食品を食べた後には、痒みが消えたままだけれど、
ある食品を食べた後には、ステロイドの効き目が消えたころにかゆみが復活する、ことに気が付きます。
 
その食品をすべて除去すると、かゆみは復活しなくなるのです。
かゆみを起こしているのはステロイドではなく、ある特定の食品だからです。
 
このような観察は、ステロイドなしではうまくいきません。
ステロイドなしでは、一度起こった痒みが自然に消えにくいからです。
 
このことを実感すると、ステロイドがアトピー改善の強い味方であるということがわかってくるのです。
 
 
■ステロイド恐怖症からは、解放されることができる
はるさんはこんなふうに、ご自身を振り返ってらっしゃいます。
↓↓↓

(マイロさんが)まだ赤ちゃんの時にステロイドを使ったことがあります。
初めは効くのですがだんだん効果がなくなりさらに強いステロイドになる、、、そして止めるとまたひどく悪化する、、、とても恐ろしい体験でした。
 
いまなら悪化因子を食事で摂っていたことが原因なのだとわかるのですが、当時は間違った情報の知識も手伝って、ステロイドという薬はなんて怖いんだと思い込んでいました。
 
そして食事療法と併用でまたステロイドを塗り始めた時も、息子はこの療法で治らない少数派なのではとおっかなびっくりだったことを思い出します。
 
まだステロイド恐怖症が抜けてなかったのですね。
塗ったことで何か悪い方へ行くのではないかと怖かったのです。

 
けれど改善の過程で色々なことを体験、実感していく過程で、だんだん、このアプローチに確信を持ち、自信をつけて行かれるのが、私にも分かりました。
だから結局、理屈ではなく、体験なのだと思います。
 
その後、マイロさんはステロイドを卒業。
一度、食が乱れたときに再発するも、焦ることなく、食事をあらためつつ、ステロイドの力を借りて再び卒ステ。
そして現在、マイロさんは卒ステしたまま、症状なしで過ごしています。
 
はるさんが、読者のみなさんに伝えたいことをもう一度ご紹介します。
↓↓↓

一番伝えたいことは、ステロイドは味方だということです。
なぜあんなに恐れていたのかと、間違った情報の恐ろしさを思います。
 
悪化中は迷路に迷い込んだような心細い毎日でしたが、佐々木さんの言葉で恐る恐る使い始めたステロイドと食事のおかげで安心して過ごせています。本当に感謝しかありません。
 
ありがとうございます。
心からお礼を申し上げます。

 
 
●次回「アトピーの食事療法の進め方」




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