佐々木家の気難しいばあばの話。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
気づけばずいぶん記事を書かずにいました。
片頭痛の本の出版準備もあらかたできたし、
バタバタしていたあれこれがようやく落ち着いたので、久しぶりにゆっくりした気持ちでキーボードを打っています。
みなさん、クリスマスはどう過ごされましたか。
親は食卓を準備したり、サンタ役をこなしたり、大忙しですよね。
わが家のサンタ事情については、こちらに書いたのですが、
今日は別の角度からわが家のクリスマスについて書いてみます。
さて、クリスマスを始め、わが家の行事ごとには必ずお客さんを招きます。
隣に住む、御年87歳のばあば。主人のお母さんです。
ばあばには、子供たちが小さい時や、私が切迫早産で長期入院した時などはたくさんお世話をかけました。
それ以外にもいろいろと感謝していることがあるので、私たち家族にとっての生涯の恩人です。
ばあばは最近、身体のあちこちに不調が出てきていて、気分が沈みがち。
もともとの気難しい悲観的な性格が、ますます強くなってきてしまっています。
じつは、ばあばと私は、昔「相互理解」を求めるあまり、衝突したことがありました。
私が「家族になったんだから!」と、正直にかかわろうとしたんです。若かったから(笑)
しかしそうすると、感謝を表したい相手だというのに、たえずケンカになってしまう。
なのであるときから、「理解しあえない」を前提にというスタンスに変わらざるを得ませんでした。
そんなばあばと子供の時から付き合っている子供たちも、ばあばのことが苦手。
しかし私たち親は、「そんなことを思ってはいけない」とは言いません。
何かについて不満や怒りをもつこと、それを口にすることは(TPOをわきまえれば)自由です。
そして私たちも正直に「パパとママもそう思う、一緒にいると、ちょっときついよね」と話します。
「ただ、私たち一家はばあばにものすごく恩がある。
こうして暮らしていられるのはばあばのおかげと言ってもいい。
だから、ママとパパはばあばに余生をできるだけ幸せに生きてもらいたい。
ばあばの幸せは、私たちと仲良く過ごすことだから、どうすればそうなれるか考えてほしい」
そして私たちは、結局こんな決まりを作りました、
「ばあばと過ごす時は、誰がばあばを一番笑顔にできるか競争する!
誰が一番頑張ったかはパパが決めて、あとでみんなにめっちゃ褒められるという栄誉をうける」
このゲームは、なぜか「バーバッチ」と名付けられ、もう何年も続いています。
ばあばはとにかく気難しく悲観的なので、笑わせるのは至難の業。
また、昔の人ですから長男教なところがあり、長男Pは有利で、長女と次女は常に分が悪いです。
しかし、子供たちは果敢です。
先をあらそって、ばあばに話しかけ、効果がないと見るや、話題を変え、手を変え、品を変え頑張ります。
ばあばの気難しさが増した最近は、子供たちも趣向を変えたようで、
今回のクリスマスには、娘たちはダンスでばあばを迎え、長男は話をすることよりも「ばあばの隣に座って、いろんな料理をとりわける」ことで、ばあばを喜ばせました。
ばあばは楽しそうでした。
正直子供たちは、ばあばの話を真剣に聞いていません。ばあばも同じです。
でも私は、これでいいと思っています。
ばあばにも私たちにも「みんなで笑ってすごしたな」っていうあったかい記憶が残りさえすれば。
ちなみに今回の優勝は長男でした!
「ばあば、硬いのは食べられないんだよね、ミックスビーンズはよけるね」という繊細な気遣いが評価されました!
次回の「バーバッチ」は、2022元旦に開催される予定です!