目のアトピーが長引いたときは(Kちゃん 一歳女児 目の粘膜のアトピーの改善例)
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
今日は、目の粘膜のアトピーが改善したKちゃんについてご紹介します。
Kちゃんは、一歳の女の子。
生後一か月ごろから乳児湿疹に悩まされていました。
(乳児湿疹が出ていたとき)
Kちゃんのママは、拙著を読んでくださり、ステロイドを併用した食事療法を実践。
生後半年になるころには、目の周りを残し、よくなっていました。
しかしその症状も、次第に改善。
現在は、かゆみも湿疹もない状態ですが、状態を整えるために、週に二回のアルメタ(マイルド)の使用を続けています。
今日は、目の症状に悩んでいた当時のKちゃんママと私のやりとりの一部を転載し、解説してみます。
目のアトピー症状に悩むお子さんの親御さんに見ていただけたら嬉しいです。
黄色がKちゃんママ、緑色が佐々木です。
↓↓↓
目の湿疹を治した方の体験談などご存知であれば、教えて頂けませんでしょうか。
目はハウスダストだとどこかで読んだことがあるのですが、原因がなんだか全然わからなく色々彷徨っておりますー!
食事に気をつけているのですが、症状を蹴り返しています。
アトピーは粘膜に出やすいとよんだことがあるのですが、目の周りのご相談はあまりないでしょうか?
「ステロイドを目の周りに塗ると眼圧が上がるリスク」、ご存知ですか。
ものすごく簡単に言うと、眼圧とは、目の硬さ。
目へのステロイドの使用は、場合によってはですが、この眼圧をあげる要因となり、視力などに悪影響を及ぼすことがあるんです(ステロイド緑内障など)。
(日本眼科医会ホームページより)
この影響は若年の方が出やすいとされているので、目のアトピーの小児にステロイドを処方する前には、お医者さんはそのリスクについて保護者に説明してくれます。
しかし、このリスクを実際よりも大きくとらえ、不安にさいなまれている親御さんが多いと、私は感じています。
Kちゃんママの問いに、私は次のことを解説しました、
目の周りのアトピー症状が改善しない理由として、とりあえず次の三つの可能性が考えられる。
↓↓↓
①ステロイドのレベルがあっていない
②処方された薬の基剤か添加されている成分(抗菌剤など)が合わない
③まだ原因となる食品を摂り続けている
そして、①の例として、以前、同じように子どもの目の症状が難治化したケースについて紹介しました。
↓↓↓
そして、目のまわりのケースでは、この可能性が高いです。目の周りは、小児なら特に、弱いステロイドしか処方されないからです。
(Kちゃんに処方された)アルメタはマイルドですが、ウィークは現在ほぼ処方されていないので、実質上はマイルドはもっとも弱いと言えます。
該当するのがこのケースです。
↓↓↓
「ステロイドで眼圧が上がる、という不安は適切か。(重症アトピー改善例 SOちゃん 一歳男子)」
全身症状の重症アトピーだったのが、食事とステロイドの併用でよくなっていきましたが、弱いステロイドしか処方されない目のまわりだけが改善せず、重症化して長引きました。
他の箇所は卒ステに成功したのに、眼だけがうまく治らなかったのですね。
ただ、この子は今は全身卒ステできています。
もっともお母さんは、治ってほしい一心で、結局はストロングのステロイドも眼の際まで塗ったと言ってました。
このケースの場合は、アドバイスが難しいのですが、
ステロイドで眼圧が下がり視力障害につながるというのは、そうそうあることではありません。(後略)
↑↑↑
目にステロイドを塗ることに、どんな、どの程度の危険があるのか、
また、SOちゃんがどうやって目の周りの症状を克服したかについては、SOちゃんの記事で解説したので、ぜひ読んでみてください。
お医者様は塗ってくださいといいますが、どの程度塗っても大丈夫なのか示されず不安でした。
専門家のPDFを拝見すると、小児の場合ステロイド点眼を4週間、さらにプラスで4週間ほどを1日4、5回ということはかなり点眼していることになりますし、それを読んで、ここまでは塗布していないのでとても安心しました。
その後、Kちゃんのママは、食事療法とステロイドの併用を実践され、目の改善に至りました。
そのことから考えると、恐らく、Kちゃんに処方されたステロイドのレベルは適切だったのでしょう。
安心してしっかり塗れるようになったことがよかったのかもしれません。
また、お母さんの観察と考察による食事面での試行錯誤もそれをたすけたのでしょう。
そして当サイトとしては、目のアトピーの症状が残ったケースについては、以下のことが大切だと改めて思いました。
↓↓↓
「目のアトピーには、リスクについて適切に知り、
食事療法をしつつ、痒みが治まるレベルのステロイドをしっかりと塗る」
また、こうも思います、
お医者さんには、小児アトピー患者の目にステロイドを処方するとき、もう少し保護者の心に寄り添っていただきたいです。
「眼圧が上がるリスクがある」という漠然とした説明で、言うべきことは言った、と安心しないでいただきたいです、
Kちゃんのお医者さんも、眼圧上昇のリスクについては説明があったものの、お母さんは次のように感じていました。、
しかし、「ええっ、ステロイドで緑内障が・・・」ってびっくりしている親御さんに、この「的確な質問」など、なかなかできるものではありません。
このようなディスコミュニケーションが、保護者の恐怖心を大きくし、ステロイドの塗りおしみからの難治化につながっているケースは多いでしょう。
「小児の保護者が受け止める不安というものは、その胸の内で何倍にも膨れる」
ことを、どうぞ、おもんぱかっていただけたらと思うのです。
Kちゃんママ、記事にご協力いただき、ありがとうございました!
引き続き応援していますヽ(^o^)丿
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