イライラしてどうしようもなかった話。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
先日、私がイライラしてどうしようもなかった時の話をします。
みっともないんですが、皆さんの参考にはなるかもヽ(^o^)丿
■いったい何しに来たんだ?
末っ子さんちゃん、四才・年中。
今月からプール教室に通い始めました!
区のプール教室、倍率が高いんですけど、四回目でやっと当選したんです!
先週、初回を大はしゃぎで終えて、この日は、やっと二回目。
プール教室に付いたとたん、嬉しさのあまり走り出したさんちゃん、
・・・が、なんと、転んで、号泣!!!
膝から血がじわっ。
ああ~、かわいそうに、と思いつつ、正直、そう大した傷ではなかったので、絆創膏を貼って、なだめながらプールに向かおうとするも、
「さんちゃん、痛い! プールいかないっ」
ガーン\(゜ロ\)(/ロ゜)/
その後、私がいくら説得しても、大好きな先生に促されても、「帰る!」と言ってきかないさんちゃん。
ええええ~、いったい何しに来たんだ?と、打ちのめされる私・・・。
■自分の不機嫌の責任は自分でとるべし
さんちゃんの手をひいて、無言で家路を歩く私。
正直ものすごくイライラしていました。
だって、プール教室は日曜日の9時からなんだもん!
今朝のために、昨夜おそくに朝ごはんの準備したのに!
日曜日っていうのに早起きしたのに!
疲れていて体調悪いの、おしてきたのに!
今も体調悪いのに!
やっと当選したのに、お金も全部払ったのに!
ちょっと擦りむいたぐらいで!
ちょっと擦りむいたぐらいで!!
さんちゃんは、もう泣き止んでいましたが、
私の怒りを感じって、すごく小さくなっていました。
「・・・ママ、バス乗らないの?」
「10分来ないから乗らない」
「わかった・・・」
私は、自分の表情が硬いのにも、自分の声が冷たいのにも気が付いていました。
ふと、さんちゃんを見ると、とても悲しそうな顔をしていました。
それを見て、わたしもさらに悲しくなりました。
そして思いました、ああ、さんちゃんは悪くない。
大した傷じゃなくても、擦りむくのは確かにすごく痛い。水がしみるのも怖いだろう。
それに、一番悲しいのは、プールを楽しみにしていたのはさんちゃん自身だ。
それなのに、私の機嫌を気にしているなんてかわいそう。
こういうとき、一番いいのは、私が自分の不機嫌をサクッと解消できること。
さんちゃんの心身の痛みを優先して、いいんだよって、優しく抱きしめてあげること。
だけど、私はあまりにいらいらしていてそれができませんでした。
とはいえ、自分のいらいらをさんちゃんに向けているその状況がよろしくないのはわかってました。
ならば、どうしたらいいか。
(・・・ほんとは知ってる。旦那(公認心理師)に習った。
っていうか今までもこういうことあったし・・・(-_-;))
そのままイライラしている方が楽なんだけど、私は観念して、近くの公園に行って、さんちゃんとベンチに座りました。
「さんちゃん、
あのね、ママはイライラしているけれど、さんちゃんのせいじゃないからね。
ママ、転んだことも、プール入れなかったことも、怒ってないよ。
そんなのわざとじゃないんだからしょうがないよね。
でもママも、ここに来るまでに早起きしたり、頑張ったから、残念で仕方なくて。
イライラしてて、いま、それがうまく抑えられないの。未熟者だから」
「みじゅくものって何?」
「まだまだ上手にできないってことよ。ママはまだまだなの。
はやくイライラが消えるように頑張るけど、もうちょっとかかるかも。
その間、さんちゃんと上手におしゃべりできないかも。
だけどそれはママのせいで、ママがやらなきゃいけないことだから、さんちゃんは気にしなくていいんだよ。
だからもうちょっと待っててくれる?」
するとさんちゃんは、ほっとしたように、にこっと笑って言いました、
「わかった! 大丈夫だよ。かんばってね。
じゃあ、さんちゃんも悲しい気持ちを治すの頑張るから、競争ね!」
その笑顔を見てほっとしました。
大人でも、自分の気持ちをコントロールできない時がありますよね。
とくに、大人の世界観と子供の世界観はよくぶつかって、それは互いにものすごいストレスになります。
どちらかがわるい、わけではないのに。
(後から考えたとき、子どもが本気で「悪い」ときなんて、そうそうないですよね)。
なのに、弁が立ち、決断権がある大人が、どうしても「正しい」立場に立って、子供を一方的に責めてしまいがちなんです。
「たいした傷じゃなかったのに、あんたは大げさだよ!」
「せっかく、日曜日に早起きして来たのがむだになったじゃん」
「先生だって、すごくがっかりしてたよ」
思い通りに動かない子供を前に、
「わたしの大変さを理解しろー!思った通り動け!」という気持ちに支配されているとき、その人は大人の権威をかさに着た子供なんです。
これが行き過ぎると、
さんちゃんは私とうまくやる為に、こんなふうにとらえるようになります、
「痛いって言っちゃいけなかったんだ、我慢しなきゃいけなかったんだ」
「ママの言うとおりにしなかったからみんなを嫌な気持ちにした」
「私は弱くて怖がりで悪い子だ、次は無理しても頑張らなきゃ」
わりを喰うのは、いつも立場が弱い方。
これが繰り返されると、子供の自己像はゆがみ、感受性は損なわれ・・・のちのちの人格形成に影を与えないとも限りません。
だから私たち親は、自分のイライラの責任は自分でとらなければならない。
理屈で自分を正当化して、子どもに大人の機嫌を取らせてはいけないんです。
さんちゃんはその公園で走り回り、しばらくして木立に走っていき、私を呼びました。
そこでは三羽の揚羽蝶がひらひら飛んでいました。
さんちゃんが言いました、
「プール入れなかったけど、ちょうちょ見れたから、さんちゃんは早起きしてよかったよ!」
競争はさんちゃんの勝ち。
そうだね、さんちゃん!
ほんとにきれいな揚羽蝶だね!