ステロイドは治療薬じゃない。(ルーちゃん 幼稚園児 軽症アトピー)

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2019年12月26日 木曜日

ステロイドは治療薬じゃない。(ルーちゃん 幼稚園児 軽症アトピー)

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
今日は、カンガさんから頂いたメールをご紹介します。
カンガさんは、お子さん・ルーちゃん(保育園児)のアトピー改善のために、食事療法を実践してらっしゃいます。
 
食事療法を始めてしばらくして、改善のご報告をいただいたとき、
「写真をご提供いただき、改善記事にご協力いただけませんか」とお願いしたところ、
 

アトピー の写真提供についてなのですが、申し訳ありません。
ずっと、ステロイドによるプロアクティブ療法を医者から勧められていたため、患部は見た目にはほとんど目立たない状態で過ごしてきました。
そのため、アトピーらしい子どもの写真って残ってないんです…
(状態が悪い時は私があまり写真を撮らないようにしていたのもあると思いますが…)
 
見た目にはキレイで周りにはアトピーだと思われてなかったのですが、
ステロイドを塗り続けている罪悪感、小さな体の中から湿疹が湧いてくるような恐怖感にずーっと私自身が苦しめられていました。

 
とのご回答をいただきました。
(プロアクティブ療法とは、症状が焼失した後も、予防的に薬を塗り続け、症状のない状態を維持することで再発を防ぐ方法です。それに対し、ょ宇場があるときだけ薬で対応する方法をリアクティブ療法と言います)
 
なるほど、そういうケース、そういうつらさを抱えた方もいらっしゃるのだなと、勉強になりました。
 
そんなわけで、記事にさせていただくことは諦めていたのですが、
観察眼と気づきに満ちたカンガさんさんのメールは、私だけが読んでいるのではもったいないものばかり。
 
その中でも、みなさんに読んでいただきたいなあと感じたメールをご紹介します。
(頂いたのは10月。掲載が今になったのは私の不徳の致すところです(^_^;))
 
三分割にしてちょっと解説を入れてみました。
(写真はすべて借り物です)
 
カンガさん、掲載のご許可、ありがとうございましたヽ(^o^)丿
 
 
■アトピーと運動。

ルーの食事療法、3ヶ月がたちました。
 
基本的な食事はノンオイル、お魚、野菜、果物、お砂糖は控えめに…などルールを守りつつ、
主食をオリーブオイルを使ったパンや、パスタなどにしたり、適当な感じで進めています!
 
やはり、給食が始まってから、少し症状が悪くなったりするようなこともありました。
給食がカレーとゼリーとジュースで、保育活動がずっと座っているだけのお誕生日会だったりした日は、必ず痒くなったり…
 
暑くて、なかなか外遊びを充分させてあげられなかったことも原因だと思います。
 
早めに夕飯を食べて、夕日が落ちそうな頃、公園で遊んでみたり、休日は室内運動施設に行ってみたり、
食事療法に慣れてきたので、運動量も気をつけるようにしました。
 
10月に入り、やっっっと昼間も涼しくなったので、幼稚園のあと公園で遊んで帰ることもできるようになり、
また、幼稚園の行き帰りを、こども自転車に乗って行くようになりました。
(私は隣を歩いて行くので、毎日1万歩ほど歩かされてます。笑)
 

 
運動量を増やすと、やはり、ぐっすり眠る日が増え、結果肌の状態が落ち着いているように思います。
(ついでに私の肌もいい状態に!)
 
体調が悪くて夜中に何度も起きてしまった日などは、やはり次の日肌が荒れてるなぁ?と感じます。

 
とてもうれしいご報告です。
 
食事を変えることによって症状がし、ある程度のコントロールができるようになると、食事以外の悪化の要因にも気づけるようになります。
それにはもちろん個人差がありますが、患者さんがお子さんの場合、運動が大きな要因となっていることが多いです。
 
運動は代謝機能を活発にさせ、また、お腹がすくことで消化機能も上がります。
また、カンガさんが気づかれたように、運動のつかれによってぐっすり眠れることも、症状の改善につながるでしょう。
 
つまり、運動すると、身体が症状改善のために働きはじめるってこと!
お子さんのアトピー改善には運動をつよくお勧めいたしますヽ(^o^)丿
 
 
■ステロイドは治療薬じゃない。

変わったのは、肌の悪化の具合とそれに対する私の意識です。
 
肌が荒れても、以前のように顔が真っ赤になるようなことはなく、ぽちぽち、と赤みが見られる程度に。
痒そうにしてるところだけ、一晩だけロコイド塗って、あとはビタミンや魚をしっかりとって、外で遊ばせてよく寝かせよう、と適当にやっていると、2、3日後には肌荒れも改善しています。
 
食事療法に取り組む以前は、お医者さんに「ステロイドはツルツルの肌に戻るまで塗り続けなさい」と指導されていました。
1日2回とか塗っているのに、ツルツルになるまで4、5日かかるのです。
頻繁に塗っているのに何度も再発して…「これでいいんだろうか」と悩みながら塗っていました。
 
こどもの肌が荒れている時、なんだか悲しくて、これ以上悪化して欲しくなくて、とても外で遊んでこようという気分になれず、家にこもっていることが多かった気がします。
外気も汗も、敵のような気がして…
 

 
でも、それって、ステロイドが肌荒れを直してくれるものだと思っていたからなんですよね。
 
夜更かしや偏食を続けていて、風邪薬だけ飲み続けていても、いつまでたっても風邪は治らない…みたいな。
 
風邪薬もステロイド軟膏も、不快な症状を和らげてくれるだけのもの。
栄養や睡眠を見直して、きちんと過ごせば健康に暮らせるんですよね。
 
なんか、ごく普通のことなのに、アレルギーって原因が知られていないだけに、なかなかそこに気づけなかったことが悔しいなぁと思っています。
 
生活改善を始めて、私も肌荒れが良くなったし、太りにくくなったし、生理痛も軽くなったし!
子どものために始めたことですが、家族みんなで健康に過ごすことを目的に続けていこうと思います!
いつかステロイド塗り納めの日が来ることを願って!

 
カンガさんは、とても大切なことをおっしゃってると思います。
 
子どものアレルギー症状が出ている時に、ママの気持ちが落ち込んでしまうことは当然です。
そして、症状だけをみて、一喜一憂してしまう。
どうしてこの子が・・・とおもいつめ、視野が狭くなっていってしまう。
私もかつてそうでした。
  
だって、お医者さんからしてそもそも、患部しか見てくれないことも多い。
アレルギーというものが、食べ物、運動、睡眠などの生活のありように起因する病だと、誰も教えてくれません。
 
健康は生活のなかではぐくまれるもの。
薬で築きあげるものではない
のですよね。
 
そんな「ごく普通のこと」から、私たち現代人は遠ざかりつつあります。
 
 
■「同じ暗闇にいるママさんに」

今思うのは、自分のように子どものアトピー やアレルギーに悩んで内にこもってるお母さんがたくさんいるんじゃないかということ。
 
ネットの世界ではたくさんの人が子どものアトピー で悩んでいるのに、現実の世界ではあまりお会いしない気がします…。
たまーに、「あ、あの子アトピー かなぁ?」って子を見かけますが…
 

 
一緒にノンオイルノンシュガーのおやつを食べて、情報を交換して、子ども同士楽しく遊んで…
お互いに支え合えるそんなコミュニティができたらいいのになぁ、なんて感じています。
 
もしいつか、かつての私と同じ暗闇にいるママさんに出会えたら、この生活改善の方法をお伝えしたいなと思いました。
 
これからますます乾燥の季節、かさかさのかゆみに負けないよう、頑張っていきたいと思います。
 
長い文章失礼いたしました。
では!

 
アトピーをはじめとした小児アレルギーの患者は年々増え続け、重症化してきています。
アレルギー児を抱えて悩んでらっしゃる親御さんは、本当にたくさんいらっしゃることでしょう。
 
その方たちの力になりたい、という、カンガさんのお気持ち、よくわかります。
わたしもその一心で、こんなサイトを作ってしまったようなもの。
 
だからこうして、その気持ちがつながっていくことがとてもうれしいです。
 
ただ、実際問題として、
悩んでいる方に声をかけたり、詳しい話をしたりはなかなか難しいもの。
拒否されるかもしれないし、白い目で見られるかもしれないし・・・。
 
私もこのむずかしさについては、相当身に染みています(笑)
 
そんなときにスマートに情報を伝えるために書いたと言っても過言ではないのが、こちらの本(*^_^*)
↓↓↓↓↓

 
キンドルだと299円なので懐を痛めません。
 
そして、手に取れる冊子版は1980円と高価ですが、
幼稚園とか、児童館とかの、公共の施設に寄贈していただく場合、無料進呈させていただいています。
 
気になるあのママさんが出入りしている場所に置いていただいたらどうでしょう?
公共機関の名称を書いていただければ、着払い(そこだけプリーズ!)ですぐにお送りいたしますよ。
 
 
カンガさん、すてきなご報告をありがとうございました。
お子さんのアトピーがますますよくなられることを心よりお祈りしています。
 
そしてカンガさんの暖かなお気持ちが、まわりにつながっていきますように。




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