保育園の給食、という最大ネック。(チコちゃん 五歳女児 中症アトピー 4)
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
今日は、五歳の女の子、チコちゃんの、アトピーの改善例をご紹介します。
■改善前、改善後。
お話しいただくママさんは、↓↓↓↓↓この方、ヒナチコさん!
こちらの連載記事でご紹介した、手湿疹を克服なさったママさんです!
↓↓↓↓
1 手がかゆい! の原因は食事だった! 写真とアンケート
2 素手で洗剤が使えない! 手湿疹てなんだ?
3 手湿疹だったころの食事。
4 手湿疹が治った食事。
チコちゃんの記事は、こんな感じで連載予定です!
↓↓↓↓↓
1 「完治じゃなくても、大丈夫!」写真とアンケート
2 「私、もうアメ食べないの」
3 運動すると、アトピーが出にくい!
4 保育園の給食、という最大ネック。
5 症状がひどかったころの食事と、今の食事
6 さば缶の香味そうめん。
おまけ 中症アトピーを改善させたチコちゃん(5歳)、後日談。
なんと五歳にして、食べ物とアトピー症状の影響に自ら気が付き、
「私、お菓子食べるのやめる」と言ったチコちゃん。
一念発起して食事療法に取り組み、だいぶ症状は改善したが、
保育園の給食を食べることで症状がぶり返し、なかなか完治にこぎつけないのであった・・・!
■幼稚園の給食。
「幼稚園の給食は、こんな感じです」
・おやつ :麦茶/ケーキ
・おやつ :麦茶/青りんごゼリー
・おやつ :牛乳/ゆかりおにぎり
(↑無作為に連続する三日間の献立を抜き書きしてみました。
太字は、油が入っているだろうと思われる食品です。)
「うーん、確かに油が多いですね。
ウチの長男の小学校の給食もそうだけど、
やはり『あえて』油を使ってる感がありますよね。
これは、国の決めた栄養摂取基準に従っているからだと思います。
それによると、五歳の女の子が、一食で取るべきとされる油の量は、
ちょうど大匙一杯ぐらい
なんですけど、これがすでに、アレルギー体質の子には多いようですね。
しかも、献立を作る栄養士さんたちは、この基準を満たすことは気を付けても、
オーバーしちゃうぶんにはあんまり気にしないっていう傾向があるみたい。」
(詳しくは過去記事「給食の献立と油。」をどうぞ)
■直談判してみた。
「実は、保育園に言ってみたんです、
『うちの子、油でアトピーが出るので、ちょっと油をよけていただけたら』って。
たとえば、揚げ物の衣を外すとか、タルタルソースを使わないとか、できませんかって」
(↑写真は借り物でイメージです)
「頑張りましたね! ・・・そしたら?」
「『診断書がないと』って。
まあ、それもわかるんです、私も保育士だから。
保護者の中にはほんとにいろんな、勝手な要望を言ってくる人がいるので、いちいち聞き入れていたら現場は大変なことになっちゃう。
だから、給食については、診断書がある場合に限って対応する、って決まってるわけで・・・。
だけど、油についての診断書って・・・、」
「はい、とても、出にくいようですね。
基本的に、ある食物を除去するための診断書っていうのは、アレルゲンと認定された食品に対して出されるものですから。
アトピーにおける油や畜産物は、原因となる物質であって、『アレルゲン』ではない。
油も、アレルギー検査では引っかからないのが普通です。
(↓↓↓それについて、拙著『アトピーが消えちゃった! マンガでわかる体質改善』で解説した見開きページ)
そして、そもそも、
油や畜産物をアトピーの原因ととらえているお医者さんは、とても少ないです。」
「そうですよね~。
じゃあやっぱり無理かなあ・・・。」
■ご夫婦の結論。
「でも、そういうお医者さんがいないわけではなくて。
ここから行ける距離に一か所あるけれど、行ってみますか?」
「えっ、そうなんですか!」
「はい、
だけど、診断の上で、油などを控える必要があると診断されて、診断書に『油除去が必要』と書かれれば、おそらく、油がアレルゲンであるかのように除去されることになりますよ。
揚げ物の衣を外すとか、そういう対応じゃなくて。
すると、油はいろんな料理に入っているから、チコちゃんはお友達とは別メニューになるかも。
そこのところをよく考える必要があると思います。」
「うーん、なるほど・・・、
そうですね。
ちょっと考えたいです」
この日は、ここで終了。
それから少しして、ヒナチコさんから連絡をいただきました。
「佐々木さん、
この前の件ですが、
診断書をお願いするのはまだいいかなって、夫婦で結論を出しました。」
「そうですか!」
「はい。食事療法でだいぶ治ってきたし、出方もつかめたし、
なにより、チコは、保育園の給食をとっても楽しみにしているんです。
みんなと一緒に楽しくご飯を食べることも大切だと思うんです。」
「いいと思いますよ!
パパとママが話し合って考えてくれて、チコちゃんは幸せ者ですね。
それに、これから、状況はよくなっていくと思いますよ。
成長と共に改善するケースも多いし、
小学校の給食は保育園よりもっと自主的に、減らしたり残したりできるようだし。」
「はい、そうですね。
じゃあ今は、うちでできることをやっていこうと思います!」
「応援しています!
ぜひ楽しみながらやっていってください。」
ママさんと、チコちゃん。
お二人のケースに関わらせていただいて、すごく勉強になりました!
ヒナチコさん、チコちゃん、本当にありがとうございました。
さて、次に、チコちゃんの食事のbefore→afterを紹介しようと思っていましたが、
その前にちょっと寄り道をして、「アトピーと給食と診断書」について書いてみます。
●寄り道しないで読む方は「症状がひどかったころの食事と、今の食事」へどうぞ。
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