好き嫌いと現代っ子。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
みなさんは、「子どもの食育」っていうと、どんな場面を思い浮かべますか?
一緒に料理をするとか、家庭菜園を作るとか、いろいろあると思うんですが、
中でも有名なのはこれ↓↓↓↓↓
「自分で作ったり、収穫したりすると、苦手なものでも食べられるようになる」
実は私、これを信用していませんでした。
「子供たちが大人に気を遣って無理して食べているんじゃないのかなあ。
そもそも、子どもの味覚は未発達だから、好き嫌いが多くて当たり前。
味覚の発達に従って、食べられるものが増えて行けばいいのでは?」
って、思ってました。
思ってたんですが・・・、
■「あれ? おいしい。」
そんなわけで、「苦手な野菜を克服しよう」系の食育は、子供たちが通う幼稚園に丸投げでした。
正直、(あんまり効果ないと思うけどなあ・・・)と思いつつです。
(幼稚園で、嫌いなピーマンに水をやる、三年前の息子)
しかーし!
幼稚園に通う子供たちからは、続々、信じられない報告が!
息子
「幼稚園で取れた茄子のお味噌汁、おいしかった」
「幼稚園でピーマンとって、切って、カレーに入れて食べた。おいしかった」
娘
「幼稚園で人参(以下同文)」
「幼稚園で育てたいんげん、塩ゆでにしてくれてみんなで食べた。おいしかった」
・・・えっ、マジで?
食べられるわけなくない? 家では吐き出してたよね?
なんで? 同じ味だよね? てか、ヘタすると既製品の方がおいしいのに?
そして極めつけは、先日、母に誘われ、従姉たちと行った梨がり。
長女C(年中)は、まだ苦手な食べ物が多く、梨もそのひとつ。
なので文句たらたら同行しましたが、親切な梨園のおばさんにあれこれ梨のレクチャーをうけ、梨狩りをそれなりに楽しんだあと・・・、の休憩所にて。
C、梨園の方が切って下さった梨にすっと手を伸ばす!
私「・・・ぇ、えっ、C、梨食べるの?」
C「うん、食べてみる。(ぱくっ)
・・・あれ? おいしい。梨、おいしいね」
な、な、なにー(゜o゜)!!!!!
そして私は、遅ればせながらこう確信せざるを得ませんでした、
「その食べ物にまつわる体験が、子供の味覚(の感じ方)を変えるらしい」と。
■食べ物は他者
思えば、食べ物っていうのは、人間にとって、最初の他者といえます。
他者が作ったという意味ではなくて、自分以外の命、という意味での他者。
子どもは日々、食卓というフィールドで、新しい他者との出会いを繰り返しています。
その他者に興味を持てるかどうか、好きになれるかどうかは、ファースト・インプレッションが肝心です。
けれど最近の私は、思えば、ついつい、栄養的なことばっかり、語りがちだった。
それはもちろん、必要な知識なんだけど、
つまり、「自分のためになるか否か」を知る知識なわけで、打算的と言えなくもない・・・(^_^;)。
それよりもっと大切なのは、
その食べ物がひとつの命としての歴史を持っていることを教え、その命に感謝していただくことですよね。
きっとそれは、人間同士の関係みたいなもので、
「苦手だなー」と思った相手でも、その人の個人的なことを知ってみると、なんとなく親しみが湧いたり、好きになっちゃったりする、みたいなことがおきるんだろうな。
だから、
そういう食べ物とのかかわりを持ちにくい、現代っ子、特に都市部の現代っ子は、
「味覚のみ」で食べ物を知るしかなくて、「苦手」意識を持ちやすいのかもしれない・・・。
でもそれってもしかして、テンプレだけ見て人をより分ける、みたいなことじゃない(゜o゜)?
そんなふうにも思えました。
反省、反省。
夫婦ともに本好きのインドアタイプだから、食育も「話」重視になっちゃってたかも?
よーし、
暇を見つけて、子供たちと、もっと、いろんな果物狩りに行ったり、
芋ほりに行ったり、
釣りに行ったり、
牧場に連れて行ったりしよう!
みなさん、お勧めの場所があったらぜひ教えてくださいませ!
・・・ああ~、だけど、そういうお出かけを想定していないわが家には、
車がないんですう~(゜o゜)(笑)!