グレープシードオイルでケーキ! は危険です。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
1 グレープシードオイル、お勧めしません!
2 オリーブオイルをグレープシードオイルで代用しちゃダメな理由。
3 グレープシードオイルでケーキ! は危険です。
グレープシードオイル!
おしゃれなイメージがあるけれど、
実は、アレルギーの原因となるリノール酸がダントツに多い油。
雰囲気が似ているからって、
オリーブオイルの代用にしちゃダメ!
ってところまで解説しましたが、
今日はもう一つ、
バターの代わりにしてお菓子作りも危ないですよ!
を解説します!
■バターは毎日食べられない!
そもそも洋菓子は、バターをたっぷり入れて作るもの。
だけど、バターは、
動物性だから、コレステロールが高い とか、
動物性だから、ナチュラルじゃない気がする、とか、
食べ過ぎるとちょっと胃にもたれる、とか、
価格が高い、とか、
人それぞれですが、毎日使いにくい理由がいろいろあるようです。
そこで、甘党さんたちは思いました、
バターに代わる、安くて、毎日食べられるぐらい軽いオイルはないの?!
その欲求を受け止めたのが、「植物性はヘルシー」のイメージの植物油、
とくに、風味や癖がない、サラダ油、太白ごま油、グレープシードオイルなんです。
なかでも、
サラダ油より製法がナチュラル(そう)で、
太白ごま油より安価な、
グレープシードオイルに人気が集まっているのです。
巷にあふれる、「バター(や乳製品)を使わない」系のお菓子のレシピ本。
基本的な材料のページには、グレープシードオイルが、大抵こんな風に紹介されています。
↓↓↓↓
■テイストは軽いけど。
しかーし!
前述したように、
グレープシードオイルのリノール酸含有量は、
家庭におかれる調理油の中ではダントツの1位。
主な植物油のリノール酸含有量
(100g中の含有量/g)
紅花油(高リノール酸) 75.7
グレープシードオイル 約70 ←ここですね!
ヒマワリ油(高リノール酸) 60.1
綿実油 57.9
トウモロコシ油 54.9
(サラダ油の主成分)
大豆油 53.5
ごま油 43.6
米ぬか油 35.0
落下生油 31.2
なたね油 19.9
参考までに、
有塩バター 2.4
(参考資料 五訂増補日本食品標準成分表脂肪酸成分表編、および日本油脂検査協会資料)
リノール酸は、体内で炎症物質に変化し、
アレルギーをはじめとする現代病の増加の原因になっています。
現代人が健康になりたいのならば、
リノール酸を控えることは、まず最初にやらなければならないぐらい、切迫した課題。
しかし、このような本で紹介されるレシピは、「バターを避ける」ことに重点が置かれ、
リノール酸の危険性に対しての配慮は全くありません。
↓↓↓↓↓
試しに計算してみると、
このプレーンスコーン一個のリノール酸含有量は10.5g。
たったスコーン一個で、
日本脂質栄養学会が推奨する、一日の理想的なリノール酸摂取量を4グラム以上上回ります。
しかも、「これは植物性だから、よりヘルシー!」と思い込まされているので、
「もう一個!」のハードルはすごーく低くなっているはずです。
そんな生活を続けていたら、どうなるか。
アレルギーの発症は時間の問題と言っても過言ではありません。
■甘いおやつはほどほどに
じゃあ、どうすればいいの?
どんなオイルだったら、毎日のお菓子に入れてもいいの?
残念ながら、そんな魔法のようなオイルはありません。
それよりもまず、毎日お菓子を食べるという習慣をこそ、見直すべきでしょう。
ふだんのおやつは、もっと質素でいいんです。
そして、たまに食べるのなら、むしろバターたっぷりのお菓子をお勧めします。
香り高いバターのお菓子、ほんとうに幸せな気持ちになりますよね。
そう、バターはちょっとくどくて、高価だから、いいんです。
家族の明るい将来のために、
たまのバタークッキーで子供が躍りだすぐらいの食生活をお勧めいたしますヽ(^o^)丿