オリーブオイルをグレープシードオイルで代用しちゃダメな理由。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
1 グレープシードオイル、お勧めしません!
2 オリーブオイルをグレープシードオイルで代用しちゃダメな理由。
3 グレープシードオイルでケーキ! は危険です。
前回「グレープシードオイル、お勧めしません」では、
グレープシードオイルには、アレルギーの原因となるリノール酸がダントツに多い、
という話をしましたが、
今回は、
そんなグレープシードオイルだっていうのに、
みなさんけっこうアブナイ使い方をしていますよ!
っていう話をしようと思います!
まずは、
そう、オリーブオイルの代わりに使うことです!
■オリーブオイルは素敵だけれど。
オリーブオイル。
それはおしゃれな油の代名詞!
他の油と違って、とっても体にいいらしいし、
炒めるだけじゃなくて、かけたり、あえたりと、幅広い使い方ができる唯一のオイル!
でも、オリーブオイルって、高いんだよね。
しかも、ふんだんに使うレシピが多いから、ばかにならない。
それに、私、実はあの独特のクセが、ちょっと苦手で・・・。
そんなママさん、実は多いみたいです。
その心の隙間に飛び込んでくるのが、グレープシードオイル!
スーパーさんもそれを心得ているのか、
どこのお店でも、グレープシードオイルはオリーブオイルの傍らに、さりげなく配置されています!
ナニこれ、グレープシードオイル?
すっきり軽い風味? コレステロールゼロ!
身体にもよさそう!
しかも、オリーブオイルよりお安いわ!
今夜のパスタに、使ってみましょう!
そして、実際使ってみると、
ホントに癖がなくて、さらっとしていて、なんにでも使えるかんじ!
うーん、いっそ、オリーブオイルから乗り換えちゃおうかしら?
わかります、
オシャレで、クセがなくて、安ければ、
誰だって、普段使いにしたくなりますよね。
(↑あるオリーブオイルメーカーの広告)
ただーし! ちょっと待って!
オリーブオイルと、グレープシードオイルは、成分が全く違うんですよ!
■似て非なるもの。
(グレープシードオイルの数値 日本油脂検査協会資料より、
オリーブオイルの数値 五訂増補日本食品標準成分表脂肪酸成分表編より)
オリーブオイルの主成分はオレイン酸、
グレープシードオイルの主成分はリノール酸!
オレイン酸はアレルギーには関与しにくいですが、
リノール酸は体内で炎症物質に変わり、アレルギーの原因となる物質です!
イタリアンとかが好きなママさんが、このことを知らず、
オリーブオイルを使う感覚で、グレープシードオイルを使って料理しちゃうとどうなるか!
たとえば、一般的なレシピでペペロンチーノを作った場合、
(ググって最初に出てきたプロの方のレシピです)
オリーブオイルは、二人分で50cc。すると、1人分25cc。
オリーブオイルのリノール酸含有量は、100g中7gなので、
オリーブオイル25ccに含まれるリノール酸は、1.75gとなります。
グレープシードオイルのリノール酸含有量は、100g中約72.1gなので、
グレープシードオイル25ccに含まれるリノール酸は、18gとなります。
オリーブオイルを、グレープシードオイルで代用すると、
リノール酸、10倍以上に!!
って話なわけです。
ちなみに、18gのリノール酸というと、
日本脂質栄養学会が推奨する、一日の理想的なリノール酸摂取量の、三日分になります。
それでなくても、ほかの料理や加工品からも、リノール酸を過剰摂取気味なわたしたち。
そのうえ、このペペロンチーノみたいなものを毎日のように食べていれば、身体は確実に炎症体質に向かっていくでしょう。
いつアレルギーを発症してもおかしくありません。
ってことで、
グレープシードオイルを、オリーブオイルの代用にすることは、とても危険。
1人分に50cc使ってもいいのは、やっぱりオリーブオイルだからなんですね。
じゃあ、どうすればいいの?
オリーブオイルは、クセが気になるし、何より高いんだもん!
それはですね、
オリーブオイルのクセが苦手なら、使うのをやめればいいんです。
オリーブオイルが高くてたっぷり使いにくいなら、使う回数を減らせばいいんです。
「Aは~だから、Bで代用すればいいんだ!」
食べ物に関して、この考え方は、とっても危険。
とくに普段使いのものを変えるときには、慎重になってなりすぎることはありません。
しかし、グレープシードオイルが使われているのは、
オリーブオイルの代用として・・・だけではないんです!
なんの代用としてだか、わかりますか?
●次回へ続く