パーム油の危険性。その2
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
1 トランス脂肪酸フリーのショートニング、お勧めしません。その1
2 トランス脂肪酸フリーのショートニング、お勧めしません。その2
3 パーム油の危険性。その1
4 パーム油の危険性。その2
5 トランス脂肪酸フリーのショートニング、お勧めしません。その3(終)
おまけ パーム油について調べていて、びっくりしたこと
パーム油は、お勧めできない油です。
植物性だろうと、
トランス脂肪酸フリーだろうと、
オーガニックだろうと。
引き続き、その理由について解説します。
■他のリスク
パーム油には、ほかにもリスクが指摘されているようです。
日本脂質栄養学会の奥山浩美先生は、
(リノール酸の健康への害についての研究の第一人者です)
『オリーブオイル・サラダ油は、今すぐやめなさい!』のなかで、
パーム油の、
・大腸がんのリスクをあげるという報告
・インスリンの働きを妨げる作用により、糖尿病のリスクを上げるという報告
について解説しています。
(ただ、これらの論文、残念ながら見つけることができませんでした。力不足・・・。)
また、農林水産省HPの『トランス脂肪酸の低減』には次のような一文があります、
(ホントにこんな感じで赤字です)
農林水産省が、
水素添加された硬化油の代わりに、パーム油を使うのは健康的ではない
ことを認めているのです。
ちなみに、このUSDAが報告しているのは、
3-MCPDなどとは別の問題で、パーム油の高脂血症患者への悪影響についてです。
■未知のリスクについて。
奥山先生は、パーム油の発がん性に関する報告について、こんなことを書いています、
「まだ解明されていない未知の有害物質によるものと考えることができます」
私はこの言葉にとても納得しました。
かつては、おもに工業用として使われていたパーム油。
現地では、長い間、料理用としても使われていたそうですが、それはほぼ未精製のパーム油です。
精製パーム油とは、成分が全く違います。
パーム油が、化学的な方法で無味無臭に精製されるようになり、
私たち、異国の加工食品に大量に使われるようになって、
まだ、三十年ぐらいしかたっていません。
これは、人類にとって初体験。
将来的に何が起こるかは、誰にもわかりません。
■パーム油と環境破壊。
実は、パーム油は、私たちの体に悪影響を及ぼすだけではありません。
環境破壊の原因になっているのです。
パーム油の主要原産国はマレーシアとインドネシア。
現地では、ここ数十年で急激に高まったパーム油の需要にこたえるため、広大な森林を伐採し、パーム農園を広げ続けています。
(マレーシアのパーム農園)
パーム油の最大の原産地であるボルネオでは、
生物多様性の宝庫と言われる熱帯雨林が、2005年にはもとの60%にまで減少。
(SARAYAさんHPより転載)
森がなくなれば、そこに住む動物たちが住処を奪われるのはもちろん、
現地人が立ち退かされて暴動が起きたり、
ひいては、地球温暖化の原因となるなど、たくさんの問題が起きているのです。
■パーム油の危険性 まとめ
ここまでをまとめると、パーム油の危険性は以下の通りです、
・大腸がん、糖尿病のリスクを上げる(らしい)
・ほかにも、未知のリスクがあるかもしれない
・環境破壊や地球温暖化の原因となっている
パーム油は、主に加工食品に使われ、
無味無臭で、「植物油」としか表示されないことも多いです。
しかし、その実態は、
たくさんの問題を抱えた油
であることを、わたしたちは知っておいたほうがよさそうです。
●最後にちょっと話を戻して、
5 トランス脂肪酸フリーのショートニング、お勧めしません。その3(終)に続く