トランス脂肪酸フリーのショートニング、お勧めしません。その2
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
1 トランス脂肪酸フリーのショートニング、お勧めしません。その1
2 トランス脂肪酸フリーのショートニング、お勧めしません。その2
3 パーム油の危険性。その1
4 パーム油の危険性。その2
5 トランス脂肪酸フリーのショートニング、お勧めしません。その3(終)
おまけ パーム油について調べていて、びっくりしたこと
■ショートニングもダメなの?
しかーし!
ショートニングの出世も長くは続かなかった!
っていうのは、今度は、トランス脂肪酸が悪者として指摘されたから。
(↑2006年12月18日付 東京新聞)
トランス脂肪酸とは、ものすごく簡単に言うと、
液体の油を無理やり固体にするときに、どうしても生まれてしまう、人体に有害になりうる成分のことです。
(サイト内無料マンガ『マーガリンって危険なの?』より)
ショートニングは、液体の植物油から作られた半固体の油。
もちろん、トランス脂肪酸を含んでいます。
ってことで、一転、批判の声を浴びることになったショートニング。
もう、水素添加されたショートニングは使いたくない。
だけど、「カラッと」「サクッと」したものは、今まで通り食べたい!
さて、今度はどうすればいいのやら・・・
■油業界は考えた。
・・・そして、
ある夜、ショートニングの会社でこんな会話が交わされました(イメージです)、
「ショートニング売れなくなっちゃったねー」
「もう植物油に水素添加してショートニング作れないじゃん。
植物油、ヘルシーなイメージがあるから人気があるのに。参ったなあ」
「・・・待てよ、
じゃあ、もともと固体の植物油で作れば、水素添加する必要ないんじゃないの?」
「おー、それはナイスアイデアだね!
でも、固体の植物油なんてあったっけ」
「あるじゃん。パーム油!」
(↑パームの種子)
「それだー!
パーム油なら安いしね!
じゃあパーム油でショートニング作ろうぜ!」
って感じで作られたのが、パーム油のショートニング。
パーム油は、最初は液体ですが、油として精製すると固体になります。
ですからショートニングにするにあたって、水素添加して個体にする必要がなく、トランス脂肪酸がほとんど発生しません。
やった! トランス脂肪酸フリーのショートニングができた!
これなら何に使っても安心だー!!
こうして、パーム油は新しく、「からっと」「さくっと」を担当するようになり、
ショートニングの材料になったり、多くの加工食品に使用されるようになったのですが・・・
■ラードと、パーム油って・・・。
つまり、
「トランス脂肪酸フリーのショートニング(パーム油)」はこんな経緯でできたわけです、
①ラード(個体の動物性脂肪)
↓
②代用品(液体の植物油で作ったショートニング。トランス脂肪酸を含む)
↓
③さらに代用品(個体の植物油で作ったショートニング)
・・・あれ?
ちょっと待って。
でも、そもそも、ショートニングが作られたのは、
固体の油であるラードがもつ害を避けるため・・・じゃなかったの?
個体の油に、戻っちゃってますけど?
そうそう。
そうなんですよ~。
個体の油であるパーム油の成分は、ラードとほぼ同じ。
おもに飽和脂肪酸とオレイン酸。
摂りすぎると皮下脂肪になっちゃって、健康を害することになるのも、同じなんです。
えー、
それって・・・それでいいの?
あ、わかった!
同じ個体の油でも、動物性と植物性、っていう違いはあるわけじゃん。
植物油であるパーム油のほうが、なんだかいろいろイイカンジ・・・なんじゃないの?
うんうん、そうですよね。
そう思いますよね。
動物性のラードより、植物性のパーム油のほうが、体に優しいに違いない。
そんな気がしますよね・・・・
それが危なーい!
あなたは、植物油信仰をしちゃっていますよ!
実際のところは、そうでもない。
っていうか、真逆なんですよ・・・。
●パーム油の危険性。その1へ続く