あまに油入りオイル、お勧めしません。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
■「あまに油入りオイル」はヘルシー?
あまに油入りのクッキングオイル。
増えてきましたね、これ系商品。
「あまに油って聞いたことある!
確か、アレルギーが治ったり、アタマがよくなったりするすごい油!
とにかくヘルシーってかんじ!
11gってどのぐらいか、よくわかんないけど、たっぷり使えばイイカンジ?
簡単! 素敵!
家族の健康を守るために、これを買いましょう!」
・・・なんて、思っちゃいけないぜ、そこのあなた!
■油のシーソーって?
油について気にするなら、まず、知っておかなきゃならないこと。
それは、大切なのはバランスだ、ってこと。
私たちの体内には、免疫機能を管理する、油のシーソーがあると思ってください。
片方にはリノール酸(N-6系脂肪酸。オメガ6)が、
片方にはα-リノレン酸(N-3系脂肪酸。オメガ3)が乗っています。
で、現代日本人の油のシーソーは大抵こんな感じです、
(拙著『アトピーが消えちゃった! マンガでわかる体質改善』より。
以下同じ本から漫画や図解を転載してます)
「α-リノレン酸が足りないんでしょ」って?
イヤイヤ、その前に、リノール酸の取りすぎ。
リノール酸は摂りすぎると、炎症物質が増えてしまい、体を炎症体質にします。
これが、日本人のアレルギーの急増や、現代病の増加の大きな原因なのです。
だからまずやるべきは、リノール酸をどかすこと。
でも実は、私たち人間はリノール酸を絶つことはできません。
何故なら、リノール酸はほぼあらゆる食品に入っているから。
なかでも、高濃度に入っているのが、植物油と、植物油を使った加工品。
だから、とにかく加工品からのリノール酸を、徹底的に避けること。
そのためには、食品を買う時は、裏を見ること。
これらを買わないこと。
そうやって、リノール酸をきっちり避ければ、シーソーは動きます。
大切なことだからもう一度、
リノール酸をきっちり避ければ、シーソーは動くんです!!!
■あまに入りオイルの正体。
話を元に戻しましょう。
名前はたいてい「あまに油入りオイル」みたいなかんじの、こういう商品。
裏を見れば、その正体がわかります。
主原料は食用とうもろこし油(全体の70%)です。
どんな油か、調べてみましょう。
●参考資料:
五訂増補日本食品標準成分表脂肪酸成分表編
↓↓↓リノール酸含有量のグラフです。
とうもろこし油は、記載されている16の植物油の中で、リノール酸含有量が4番目に多い油。
これが70%、のこの商品は・・・
「・・・リノール酸系の油じゃん。」
てことなわけです。
(参考までに、この商品を一日11g摂取すると、リノール酸摂取量は4.2g。
日本脂質栄養学会の提案する、一日のリノール酸摂取量の理想量(約6グラム以下)の七割です)
確かに、それと同時に、α-リノレン酸も2グラムほど摂取できるかもしれません。
しかし、リノール酸と一緒にとったα-リノレン酸は、体内でかけっこに負けるのです。
しかも、こういった商品を買うと、イメージに影響され、使いすぎる傾向があります。
こうなると、結局、リノール酸のとりすぎの悪影響が増すだけなのです。
その結果、かえって、アレルギーのリスクが上がったり、症状が悪化することが考えられます。
■買うのをやめよう。
もう、新しいものを、イメージにつられて買うのはやめましょう。
なによりも、今とっているリノール酸を断捨離すること。
私たちは、油を摂りすぎていたんです。
もう、新しい油を毎日の習慣にする必要はないのです。
むしろ、あなたを守ってくれるのは、アレコレ買わない習慣なのです。
実は今日、これを、赤ちゃんをだっこした若いママさんが、
目の前で手に取って、キャッチコピーを読んで、うん、とうなずいて、買っていったのです。
なので、今日はつい、こんな記事を書くことにしたのでした。