植物油のお菓子、体にやさしくないですよ。
●「バターを使わないお菓子 の落とし穴」を読む
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
現在も三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
さて、
アトピー、ぜんそく、花粉症などのアレルギーのもっとも大きな原因は、植物油に含まれるリノール酸だ、
ということを主に解説している当サイト。
(油とアレルギーの関係についてもっと知りたい方は、
コラム「アレルギーの原因について」を、
マンガでサクッと読みたいなら、拙著『花粉症が治ったよ! マンガでわかる体質改善』をどうぞ)
アレルギー改善、予防のためには、
リノール酸の多い植物油は、出来るだけ避けなければなりません。
しかし、まだまだ浸透していない、この新事実・・・。
世の中には、かつての間違ったイメージにあやつられ、健康を害している人が後を絶ちません。
そんな方たちのために書いた「バターを使わないお菓子 の落とし穴」。
今日はその2を書きます。
■調べてみました。
今日、区の中央図書館に行ったとき、
お菓子の本の棚に行って、「植物油で作るお菓子」系の本を探してみました。
あるわ、あるわ!
ちょっと探しただけで18冊!
恐らく貸出し中のもあるだろうから、総数はもっとでしょう。
(スペースに限りがあったのでとりあえず10冊並べてみました)
それにしても、こういう本って、ほんとに、おしゃれでハイセンスですよね(*^_^*)。
素朴で、色鮮やかで、器も一点ものぼかったり、ちょっとレトロテイストがあったり。
著者もみんなすてき。
さわやかだけど、経験と、ポリシーと、熱意を持っている女性。
(たいてい、動物性のものを好まない・・・という共通点をもちます。)
そして本の巻頭には、植物油で作るお菓子についてのこんな言葉が並びます、
「身体にやさしい」
「子供も安心して食べられる」
「毎日食べても大丈夫」
「からだへの負担が少ない」
「できるだけシンプルな」
「ナチュラルな素材だけを厳選し」・・・
ふむふむ、
だいたい、どの本も同じようなことが書いてある。
して、その根拠はどこに・・・パラパラ、
パラパラ・・・
パラパラ・・・
■根拠がなーい!
それから私は、末娘が昼寝から起きるまでの時間、
「植物油は身体にやさしい」の根拠を探し、ずっとこれらの本をめくっていたんですが、
結果はどうだったと思いますか?
バターと植物油の、栄養素や、体内での働きについてまともに比較して、ちゃんと解説している本は
一冊もありませんでした。
ものすごく知的な雰囲気をまとってはいるんですが、根拠がない。
イメージ先行。
そんな印象を持ちました。
でも、それは当然と言えば当然です。
だって、「植物油がバターより体にやさしい」根拠などないのですから。
いえ、正確に言えば、
過去にそう言う学説(リノール酸神話)はありました。
が、
それはもう、完全に否定されてしまっているのですから。
(拙著『アトピーが消えちゃった! マンガでわかる体質改善』より)
■身体はイメージ通りにいかない。
「そんなことはない!
植物油は身体にやさしい! そう感じる! そう信じてる! そうに違いない!」
…という人は、リノール酸神話が否定された今でも、たくさんいます。
(国がちゃんと訂正してないんだから、無理もないんですけどね。)
しかし、残念ながら、私たちはイメージを食べているのではありません。
いかにその植物油が
「透明で、さらっとして」いようと、
「自然のコクと、味わい深さ」があろうと、
「北海道の田中さんが完全無農薬の畑で作った」ものであろうと、
バターを植物油で代用すれば、
バターの数倍~数十倍の、アレルギーの原因物質となるリノール酸を摂取することになるのです。
それはあなたの体内にたまり、
アレルギーをはじめとする現代病にかかるリスクを上げてしまう。
この事実は動かしようがありません。
私たちは、イメージ抜きで生活することはできません。
食品も、服飾品も、日用品も、張り付けられたイメージとともに選び、買っています。
それに、そのイメージは私たちの生活の大切なエッセンス。
ですから、「植物油で作るお菓子」本がもつイメージを、
味わい、楽しむこと自体は、とても素敵なことだと思います。
私も今でもよく、かつて毎日のように作っていたレシピブックの雰囲気が大好き。
お茶の時間なんかに、ゆっくりうっとり、眺めることがあります。
手にしてるのは、ふかしイモとか、おにぎりですけどね!
●続き→「バターを使わないお菓子」、毎日食べちゃダメですよ。を読む