まごわやさしいごはん! ・・・の落とし穴。
まごわやさしい、という考え方、かなり普及しましたね。
え、まだ知らない?
「まごはやさしい」は、現代病を防ぎ、健康を守る、バランスの良い食事の覚え方。
医学博士の吉村裕之先生が提唱されています。
(サイト内無料マンガまごわやさしい。(たまに憎い)
まごわやさしいをネットすると、たくさんのレシピが出てきます。
とてもすばらしいことです。
しかーし!
たまに「・・・ん?」と気になる献立があります。
たとえば、ですね・・・。
■まごわやさしいごはんとは。
こちらは、あるお店のまごわやさしい弁当。
から揚げ弁当でしょ、って? いや、まごわやさしい弁当なんですよ。
他にも、まごわやさしいレシピをネットで探すと、
まごわやさしいコロッケとか、
まごわやさしいカレーライスとかがあちこちに・・・。
たとえ条件を満たしていても、こういう献立をまごわやさしいと呼ぶのは、どうかと思います。
それは、献立内容が、まごわやさしいの主旨には、ちょっとそぐわないから。
そもそも、まごわやさしいごはんっていうのは、
欧風になりすぎた日本人の食生活を反省して、和食のよさを見直そうというこころみ。
それによって、現代病を改善したり、予防したりという効果が期待されています。
当サイトのテーマであるアレルギーも、その現代病の一つです。
日本人がとりすぎているのは、
ちくさん物。つまり、肉、乳製品、卵。
そして油。
これらを摂らない、またはできるだけ控える。
これが、まごわやさしいごはんの大前提。
そして、
●魚(さ)を主菜に、
●大豆製品(ま)を副菜に、
●その周りを、のこりの(ごわやしい)で組み立てる。
(写真借り物でイメージです)
そう、まごわやさしいが主体の献立でなければならないのです。
■足りないものをプラス・・・ではない。
まごわやさしいが紹介されたサイトには、よく
あなたの食生活に、足りないものをプラスするだけ!
みたいな説明があります。
わたしは、この考え方はどうかなあと思います。
例えば、
毎朝のジャムトーストにアーモンドスライスをのせ、(ご)
ランチの牛丼に冷奴とお新香をつけ、(ま、や)
おやつの菓子パンをツナのお握りにし、(わ、さ)
ハンバーグの付け合せにフライドポテトとマッシュルームを付け加え、(し、い)
・・・たところで、
その人の抱える、栄養バランスの悪さはあんまり改善されないからです。
しかも、ちくさん物がメインのまま、さらに魚料理を加えると!
タンパク質の摂取量がふえ、かえって消化が大変になるかもしれません。
栄養は摂ればいいってもんじゃないです。
私たちの世代は、ただでさえタンパク質を摂りすぎている傾向にあるのですから。
簡単ではないことを、さも簡単そうに紹介すると、誤解や勘違いを招きがち。
まごわやさしいを実践するってことは、食卓を改革すること。
そんなに簡単じゃないですよ。
食材選びも、調味料も、調理法も、トータルで変えるべきなのですから。
だけど、効果を期待するのなら、週に数回でもいいので、やってみてください。
簡単じゃないけど、楽しいです。
簡単じゃないけど、いろんな発見があります。
そんな日を増やしていくことで、あなたとご家族の将来は、確実にかわっていくはずです。