砂糖とアレルギー。
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前回は、ご飯の前の甘い飲み物などによって起こる、低血糖症について書きました。
今日は、
「ごはんの前の甘い飲み物は、アレルギーの原因にもなる」って話です。
■砂糖は炎症をよぶ
さて、空腹時に甘い飲み物を摂ることで、一気に上がった血糖値。
それを下げてくれるのは、インシュリンでしたね。
しかし、焦った体はインシュリンを出し過ぎ、血糖値が下がりすぎてしまう。これが低血糖状態。
すると今度は、アドレナリンが、血糖値を上げに来るんでしたね。
で、実は、血糖値を上げる働きがあるのは、アドレナリンだけじゃないんです。
一緒に出てきて、同じく血糖値を上げてくれる物質の一つに、コルチゾール、というのがあります。
さて、このコルチゾール、ほかにも重要な仕事をしてます。
なんと、アレルギーの炎症反応を適度に抑えているんです。
アレルギーを起こす炎症物質は、私たちの身体を守る兵隊みたいなもの。
だから、適度な炎症反応は必要。
けれど行き過ぎると、アレルギー症状となってしまいます。
(アレルギーのしくみについてはこちら)
その行き過ぎが起こらないように、炎症物質たちを監視しているのが、コルチゾール軍曹。
しかーし、ひとたび血糖値が下がりすぎると!
身体にとっては血糖値を整えることのほうが重大なので、コルチゾールは現場に駆けつけなければなりません。
そして、炎症物質たちは放り出されてしまいます。
この結果、アレルギー症状が起きやすくなってしまうのです。
■砂糖は腸内環境を悪化させる
砂糖の、アレルギーへの影響は、ほかにもあります。
砂糖は、腸内環境を悪化させてしまうのです。
腸内環境っていうと、善玉菌、悪玉菌っていうのをよく聞きますよね。
腸内細菌は、腸という街に住む住人みたいなもの。
どんな住人が住み着くかによって、どんな街になるかが左右されます。
善玉菌が居着いてくれれば、
街はどこも清潔で、住人みんなが助け合い、自治活動が盛んで、
「体」という大きな国のために、いろんなすばらしいものを生み出してくれます。
私たちは、できるだけ、善玉菌が居着いてくれる環境づくりにつとめなければなりません。
しかし、砂糖は、悪玉菌の格好のエサなのです。
砂糖を多くとっていると、それを好む悪玉菌がどんどん増えていきます。
悪玉菌に占領された腸は、ガラの悪い人たちがたむろするスラムみたいになって、活力を失っていきます。
そして、悪玉菌が出す毒素で、腸の壁が傷つき、
消化不良のタンパク質が、傷ついた腸の壁から血管に入り込んでしまいます。
これが、身体に異物と判断され、アレルギー反応を呼び起こしてしまうのです。
■どうすればいいの?
では、子供のアレルギーを改善するにはどうしたらよいか。
まず、血糖値を急にあげないこと。
そして、腸内環境を改善させること。
今日から、空腹時の甘い飲み物は、お茶か水に変えましょう。
できるだけ、甘い飲み物や、お菓子を避けましょう。
そして、善玉菌を増やすために、食物繊維や発酵食品を摂って、よく噛んで食べることです。
それから、こちらも必ずお読みください。
●アレルギーの原因と改善法
・・・甘い飲み物が体にどれだけよくないかは、わかった。
じゃあ、どのぐらいならとってもいいの。
だって、子供が欲しがるし、私も好きだし・・・。
そうですよね。
では、どの程度なら大丈夫なのか、考えてみましょう。
●子供にジュースはいらない。 に続く