育てにくい、を砂糖が作る
1 子どもとドリンクバー。を読む
〇ジュースについて
2 それはジュースではありません。を読む
3 子供に砂糖、一日何グラム?を読む
4 100%ジュースなのに砂糖入り?を読む
〇ジュースの害について
5 この子、小食で・・・、に要注意!を読む
6 キレる子供、病気? 障害?・・・の前に。を読む
7 育てにくいを、砂糖が作るを読む
8 砂糖とアレルギー。を読む
9 子供にジュースはいらない。を読む
10 ジュースは「特別な飲み物」にしよう!を読む
さて、前回は、ご飯の前の甘い飲み物が引き起こす、低血糖症状について話をしましたね。
今日は、
「低血糖症状を繰り返していると、子供の体がどうなっちゃうか」って話です。
■低血糖症とは。
さて、血糖値が急に上がると、インシュリンが出てきて、それを下げるんでしたね。
インシュリンが出過ぎて、血糖値が下がりすぎてしまうのが、低血糖状態でしたね。
このインシュリンは、膵臓という臓器から出ています。
甘い飲み物などが原因で、高血糖と低血糖を行ったり来たりしていると、この膵臓が疲れ切ってしまうのです。
そして、インシュリンを出す量をうまく調節できなくなります。
すると、慢性的に低血糖症状に悩まされたり、
ちょっと食事をするだけでも、インシュリンが出すぎて低血糖症状が現れたりします。
こうなると、子供の心は、つねに、不安定な血糖値にほんろうされ、ひどく不安定になってしまうわけです。
これを低血糖症といい、おもに次のような症状が現れます。
•夜、寝付きが悪く、夜中に目が覚める
•すぐにクヨクヨしたり、キレる
•勉強に集中できなかったり、眠ってしまう
•何に対してもやる気がでない。続かない
•忘れっぽい。
•急に漠然とした不安や恐怖を訴える。
•同じことばかり堂々巡りしてしまう。
•おかずよりもご飯やパン、麺類が好き。
•ジュースや炭酸飲料、スポーツ飲料をよく飲む
•甘いお菓子やスナック、菓子パンが好き。
•たまに立ちくらみを起こす。
•動悸やめまい、頭痛を起こす。
3つ以上あてはまれば低血糖症の疑いがあります。
(京都御幸町カイロプラクティックHPより転載)
■糖尿病まで、あと一歩。
なるほど、食事前の甘い飲み物は確かによくないみたい。
でも、インシュリンに関係あるからって、糖尿病とは関係ないのね、
それはちょっとほっとした~。
そう、思いますよね。
確かに、低血糖症と糖尿病は、まったく違うというか、逆の現象に見えます。
慢性的に低血糖状態になってしまうのが低血糖症、
慢性的に高血糖になってしまうのが糖尿病、なんですから。
しかし実は、この二つの病気は、大差がありません。
なぜなら、どちらの病気も、膵臓の疲れすぎという、同じ原因で起こっているからです。
膵臓がダメになりかけて、インシュリンが出すぎているのが低血糖症。
インシュリンが出すぎるので、血糖値は下がりすぎます。
膵臓がダメになって、もはやインシュリンさえ出なくなってしまったのが糖尿病。
インシュリンが出ないので、血糖値は高いまま、下がらなくなるわけです。
つまり、低血糖症は、糖尿病まであと一歩、ってこと!!!
糖尿病とは、さまざまな合併症を引き起こす、命にかかわる病気です。
しかも、わかいうちに糖尿病になってしまったら?
お子さんはこれから、長い人生を患者として過ごさなければなりません。
お子さんの健康な未来と引き換えにするほどの価値が、甘い飲み物にありますか?
引き返すなら、今しかありません。
■どうやってなおせばいいの?
それでは、低血糖症の治し方です。
もう、わかりますよね。
そう、子供の血糖値を急にあげないようにすることです。
特に、空腹時の甘い飲み物は厳禁。甘いお菓子ももちろんダメです。
できればしばらくは、お子さんの食生活から、甘い飲み物やお菓子を完全になくしてしまうことです。
いつも飲むのは、水かお茶。
ごはんの前にも、水かお茶。
そして、ちゃんとバランスのとれた食事をさせることです。
そうすれば膵臓は元気を取り戻し、血糖値の上り下がりをゆるやかにしてくれるでしょう。
甘い飲み物は、食欲がなくなって、心身ともにおかしくなるのか・・・。
そんなに悪い影響があるとは・・・。
・・・いえいえ、それだけじゃないですよ!
悪影響は、まだあるんです!
●砂糖とアレルギー。に続く