子どものウンチは語る。~給食編~
●給食の油のアレルギーへの影響についてはこちらをどうぞ
一昨日のこと。
夜、お風呂の前にトイレから出てきた息子(小1)、曰く、
「ママ、すごくやわらかいへんなウンチがでた・・・」
粗食のおかげか、我が子はみんな快便。
立派なのを出しては、「見て見てバナナだよ~!」と報告に来るほど。
なので、「いつもと違う」のが出るとすぐわかる。
そして、一緒にその原因を振り返る習慣があります。
「すごくやわらかかった?」
「うん、それで臭かった」
「うーん、じゃあ何か変なの食べたかな?
朝は・・・普通だったし、夜は秋刀魚とトマトと・・・」
「・・・あっ、給食だ!」と息子。
「給食がカツアゲだったんだ!」
■カツアゲ食べた?
「・・・カツアゲ? カツアゲは料理ではないんだけど・・・(笑)
カツかな? 揚げ物だったんだね?」
「うん、揚げ物だった。それでご飯に乗ってた。おいしかった」
「じゃあカツ丼だったのかな。
(↑写真は借り物でイメージです)
久しぶりの揚げ物だったから、ちょっとおなかがびっくりしたのかもね」
「うん」
「でも、レストランでフライとか食べても、そんな風にならないのにね。
・・・あ、あんた、ママがいないと思って、真っ先に揚げ物からがっついたんじゃないの?」
(ちくさん物や揚げ物を食べるときの佐々木家ルールその①
先に野菜などを食べて、おなかの「消化し隊」に準備をさせる。)
「ううん、違うよ!」
声を荒げるP。
「揚げ物だからと思って、野菜のお皿を全部食べてから、食べたもん!」
「そうか・・・。あ、じゃあ・・・」
「何回も噛んだもん!」
(ルールその②:よく噛んで、ゆっくり食べる。)
「むっ・・・(こやつ、できる・・・!)
・・・わかったよ、
ちゃんとそういうことしても、お腹がゆるくなることもあるみたいだね。
まあ、夜はノンオイルごはんだったし、きっとすぐ治るよ」
「うん」
その夜、息子が寝付いてから、考えました。
・・・しかし、カツぐらいで下すとは。
和食を続けていると、揚げ物に過敏に反応するようになっちゃうのかしら?
それって、ある意味、胃腸が弱くなってるってことじゃ・・・
そんなことを考えつつ、一応、給食の献立を確認してみると・・・
「かき揚げ丼」
おーい! 息子!
カツアゲでもカツ丼でもないじゃんか(笑)!
■かき揚げ最強説。
息子がかき揚げでお腹を下す。
それは、想定内!
どうしてかというと、かき揚げは、
揚げ物の中で吸油率が最強のメニューだから。
(↑写真はイメージで借り物です)
「吸油率」っていうのは、揚げる直前のタネと衣の重さに対して、揚げた後に増えた油の量の割合のこと。
例えば、揚げる前に10グラムだった海老が、揚げたら11グラムになってたら、吸油率は10パーセント。
参考までに、いろいろな揚げ物の吸油率も一緒にご覧くださいませ。
(参考資料 女子栄養大学出版部 『調理のためのベーシックデータ』)
<素揚げ>
肉団子 1%
魚団子 3%
野菜(かぼちゃなど)7%
特別になす14%
<から揚げ>
魚 8%
豆腐 6%
鶏肉 0.5%
その他の肉 5%
<フライ>
エビフライ 12%
イカ 15%
かつ 13%
コロッケ 7%
魚 10%
<天ぷら>
えび 10%
その他の魚 15%
かき揚げ 35% ←コレ。
見よ、このダントツの吸油率!
で、息子の給食のかき揚げにどのぐらい油が入っていたのか、ちょっと興味がわいたので、計算してみました。
子供用のかき揚げだから、小さめだとすると、具50g+衣45gぐらいみたいなので、
油の量は、(50+45)×0.35=33.25。
33.25g!
少なくとも大匙三杯弱。
やはり、かき揚げひとつで、文部省が定めた、一回の給食における脂質の上限値(一年生は19g程度)を大幅に上回っています。
ちなみに、その内リノール酸の量は、サラダ油で16gぐらい。
(↑参考までに、拙著『花粉症が治ったよ! マンガでわかる体質改善』より)
うーむ、普段粗食の息子の胃腸に、これはきつかろう。
もちろん、普段粗食ではない子には、さらにきついだろうけど。
■今後の対策。
学校給食は、以前も書いた通り、リノール酸が過多になりがちです。
ですから、ありがたく頂いているだけでは、アレルギーの一因となる危険があります。
特に、我が子のようにアレルギー体質のお子さんは、自衛が必要です。
(もちろん、給食を全校生徒分作られる職員の方のご苦労は大変なものと思います。
きっと生徒たちの健康を考え創意工夫されていると思います。
ただそれは、リノール酸の問題とは別問題です。)
だから、翌朝息子に言ってみました、
「・・・と、いうわけで、
かき揚げは、子供のあなたには油が多すぎると、ママは思う。
あなたは、だから下してしまったんだと思う。
だけど、おいしかったんだよね?」
「うん、おいしかった」
「そうか。また給食に出たら、また変なウンチ出るかもしれないけど、食べる?」
「・・・食べちゃダメ?」
「ううん、そうじゃないよ。
へんなウンチが出ても、次の日には治るから。
たまにだもの、食べたいなら、食べたらいいよ。
あなたが決めていいよ。」
すると息子は、しばらく考えて
「・・・僕は、半分ぐらい食べるのがちょうどいいと思う!」
「そうか、わかった。
じゃあ今度かき揚げが出るときは、ママ、連絡帳にそう書くね。
そしたら、先生もわかってくれると思うから」
「うん、わかった! じゃあ行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい!」
小学生になったので、最近、いろんなことをちょっとずつ、自分で判断させるようにしています。
・・・半分がちょうどいい、か。
うん、いいんじゃない?
我が子ながら、よい判断だと思いました。
しかーし!
夏休み明けのプリントが多すぎて、ちゃんと給食内容を把握してなかったのはいかん!
反省して、さっそく今日の給食を見て見ると、
「シュガートースト」
・・・主食が、かいな!
油の次は砂糖かいな~!
帰宅した息子に聞いてみると、
溶けたバター(多分マーガリン)の上に白砂糖がかかっていたそうです。
フウ・・・(^_^.)