取ればいいってもんじゃない!
昨日、児童館でこんな会話を聞きました。
ママさんA「それでさー、旦那が休みだっていうのに寝てるのよ」
ママさんB「えっ、旦那さんどーしたの」
「熱が出てさあ、40度。多分風邪だとおもうけど。
だから二階に隔離してんの、子供にうつらないように」
「えー、旦那さん、また? このまえもじゃなかった?」
「そうなのよー、旦那はさ、扁桃腺っていうの? 大きいんだって。
だからすぐ腫れて、高い熱が出やすいんだって」
「ああ、そういう人いるよね。手術する人もいない?」
「そうそう、子供のは重要らしいんだけど、扁桃腺って大人になったら要らないんだって。
だからあたしも、もう取っちゃったらって言ってるの。」
「そしたら熱出なくなるの?」
「絶対じゃないらしいけどね。個人差があるらしくてさ・・・」
■扁桃腺切除、ちょっと待って!
「ちょっと、待ってください!
扁桃炎の原因は、扁桃腺が大きいこととは限らないですよ!
(にしかわ耳鼻咽喉科HPより)
身体が炎症体質に傾いていると、あちこちで炎症反応が起こりやすいんです。
その箇所は人に依るけど、扁桃腺が大きい人は、扁桃炎として現れやすいんですよ。
だから、炎症体質を改善すれば、扁桃炎も起こらなくなるかもしれません。
ちなみに、炎症物質のもとは、ある食品に入っています。
だから、炎症体質は、食事療法で改善できますよ。
私の主人も、扁桃炎歴は40年ぐらいありました。
お姑さんにも、結婚するとき、
『この子は扁桃腺が腫れやすいから気を付けてあげてね』って引き継ぎを受けたぐらいです。
でも、食事を変えた三年前から、扁桃炎はまったく起こらなくなりましたよ。」
・・・って、言いたかったんですけど。
知らない人だったんで、言えませんでした(笑)
けっこう、日常的にそういうことがあります。
そういうときは、代わりに、コラムに書いていこうと思いまして(笑)
■取ればいいってもんじゃない・・・んじゃない?
扁桃腺を取ってしまえば、扁桃腺炎は起きなくなる。
鼻の粘膜を焼いてしまえば、花粉症は起きなくなる。
おっぱいをとってしまえば、乳がんになることはなくなる。
それは、確かに、予防、になるかもしれない。
緊急的な措置として必要な場合もあるだろうし、それですくわれる人もいるかもしれない。
けれど私は、そこに一直線なのはどうか、と思います。
それはたとえば、クラスに問題児がいて、いつも問題を起こして、クラスを悩ませている場合。
その問題児を退学にしてしまう、みたいな行為ではないでしょうか。
でも、問題児が増えて行って、みんな退学にしちゃったら、クラスがなくなってしまうし。
「病人が多いから学級閉鎖だ」なんてこともできない。
わたしたちは生きて行かなきゃならないんだから。
そして、その問題児にも、きっと、そうなってしまった言い分がある。
家庭環境が悪いのかもしれないし、
経済状態がヤバいのかもしれないし、
だれかにいじめを受けているのかもしれない。
彼を退学にしてしまったら、それを知る機会は永遠に失われてしまう。
その問題児と対話して、彼の抱える問題をさぐり、それと向き合う。
それが結果的に、クラスや学校や地域の抱える問題を浮き彫りにし、
その問題に対策をとることで、みんなの幸せ度がアップする、という道。
めんどくさいけど、回り道だけど、
長い目で見たら、それが理想ではないか。
子供たちのアレルギーや、周りの方の不調にかかわる中で、私が学んだことです。
それについて、アトピーのキンドル本でふれたとこ。
思い入れがあったせいか、最後まで構成が決まらなかったページ。
(拙著『アトピーが消えちゃった! マンガでわかる体質改善』より)
相手が「アトピー君」でも、「扁桃腺炎君」でも、「肌荒れニキビ君」でも、その他の不調でも、聞くべきことは同じ。
「なにかワケがあるんでしょ?
あんたほんとは、そんなことしたくないんじゃないの?」
この考えはいつも私の真ん中あたりにあるなーと思っております。