あまに油入り〇〇・・・の落とし穴。後編
●前篇はこちら
■あまに油が入っていても。
(以下、図解は佐々木著のキンドル本より)
まずこちらが、アレルギーの人の体内の、油のバランス。
ここまで行かないにしても、現代日本人の油のシーソーは、たいてい、リノール酸が重い。
このことが、現代病の蔓延のおおきな要因となっています。
このシーソーをフラットにするには、どうしたらいいか。
もちろん、リノール酸を軽くして、善玉の油をもっと載せればよい。
しかし、リノール酸はほとんどあらゆる素材に入っています。
なんと、普通に食事をしているだけで、素材から、一日の必要量はだいたい取れてしまう。
しかも、リノール酸は、体内で、非常に強くて速い!
身体の免疫をつかさどるマスト細胞では、常に、二つの油が椅子取り合戦を繰り広げています。
では、ふたつの油を一緒にとったら、どうなるか。
強くて速いリノール酸は、善玉の油に押し勝ってしまうのです。
これでは、魚(善玉の油)を食べていても、シーソーは動きません。
このアジフライを食べたときと同じことが、植物油入りの「あまに油入り〇〇」を食べたときの体内で、起こると言っていいわけです。
しかも、あまに油には、魚油よりリノール酸が多く含まれています。
また、「これはあまに油のだから大丈夫だ」という油断で、その食品の摂取量は多くなることが予想されます。
そうなると結局、善玉油の健康効果そのものは、さほど期待できないでしょう。
逆に、その食品を買わない場合よりも、結果的に多くのリノール酸を摂取してしまうことだって、あるかもしれません。
そうなっては、本末転倒ですね。
■油習慣のススメ。
商品名や、キャッチコピーが持つ、イメージの力は強力で、私たちはついつい、引き込まれてしまいます。
「あまに油入り〇〇で健康生活」なんて、ぐっときますよね。
うんうん。常におうちにストックしたくなってくる。
だけど、忘れないでください。
油のバランスを整えることにおいて、まず第一にやるべきことは、リノール酸を徹底的に減らすことです。
そして、魚中心の和食にすること。
そのようにして魚油をとれば、DHAとEPAはしっかりマスト細胞に入ってくれるでしょう。
これができていれば、あまに油は必需品ではありません。
もちろん、DHA入りの加工食品もです。
あまに油は、たまに油を使いたくなったとき、使う。
そのぐらいの使用頻度がちょうどいいのではないかと思います。
(または、バターかラードをお勧めします)
あとはですね、たまには外食で羽目を外すことですヽ(^o^)丿!
夏祭りにはお好み焼きとたこ焼き食べるぞ~!