学校を休んで娘とモネの睡蓮を見に行った話。
おととい(金曜日)、末っ子さんちゃんと上野で開催中のモネ展へ。
さんちゃんは小学2年生だけど、学校を休んで行った。
三人の子供の中でもっとも、一人の時間と、アートや文学を愛するタイプのさんちゃん。
私も似たところがあるので、二人で美術鑑賞するのはとても楽しい。
さいわい上野が近いので、週末、小さめの美術館の、あんまり込んでない企画展で二人でまったりするのがお約束だった。
私は込んだ美術館には行きたくないタイプだ。
絵画鑑賞は空間込みだと思うので、絵から距離を取れない、ざわざわした状況で観賞するのは気が進まない。
だから西洋国立美術館の企画展は避けていたんだけど、モネ展は絶対に行きたい!睡蓮が見たい!とさんちゃんがいう。
「いいけど、ママは、あんなシリーズ大作を混雑の中でチラ見し出てくるのは嫌だよ!
行くなら平日!土日は絶対に嫌だ!
よしっ学校を休むか! そして平日に行こう!」
「ええっ! そんなことで学校を休んでいいの!?」
「ママはいいと思う。睡蓮だもん。さんちゃんはどう思う」
そう言うと、考え込んでしまったさんちゃん。
私から担任の先生に話そうかなと思っていたら、木曜日に、晴れやかな顔をして帰宅してこう言った。
「先生に説明して、金曜日休んでいいか聞いてみたよ! そしたら、いいよって!
だから堂々と上履きを持って帰ってきたの!」
担任のA先生~! ありがとうございます!
A先生ならそう言ってくださると思っていたの!
ってことでさんちゃんと睡蓮を鑑賞してきた。
平日でも結構込んでいたけど、土日ほどではなかった。
ちなみに私が推奨する観賞スタイルは、なんだか惹かれた1枚をとにかく心に焼き付けること。
感動の正体を知りたかったら、その絵が描かれた背景を調べるといい。
「研究とは自分が受けた感動の正体を知ろうとする行為であるべし」
っていうのは、大学の時の先生が教えてくれたことで、今でも心に残ってる。
理屈からじゃなくて感動から入ることが、文学やアートに親しむコツだと思っている。
(ちなみにさんちゃんの1枚は、睡蓮じゃなくて、『チャリング・クロス橋』だった(^^))