アトピー・イン・オーストラリア。(マルちゃん 重症アトピー 四歳女児)
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
前回に引き続き、重症アトピーが改善したマルちゃん(4歳・女児)についての記事を書きます。
1 重症アトピーの改善例
2 コロナ禍にアレルギーを発症しやすいわけ
3 アトピーがぶり返してしまったら
4 アトピーの原因はお米だった
5 口腔アレルギーが改善した!
6 アトピー・イン・オーストラリア(終)
■改善写真
マルちゃんは、オーストラリア在住。
コロナでのロックダウンによる生活環境の激変にともない、食生活が激変し、重症のアトピーを発症。
その後、こちらの本↓の食事療法を実践して改善し、現在は「今はほとんどステロイドのお世話になることなく、食事に気をつけるだけ」となりましたヽ(^o^)丿
↓↓↓
今日は、マルちゃんのお母さん、ひかりさんがオーストラリアで食事療法に取り組むにあたって苦労されたことについてです。
■集中的に取り組む
ひかりさんによると、
たしかに、「オーストラリア、食事」で検索すると、出てくるのはこんな画像です。↓↓↓
おいしそう~(^^) ……なんだけど、やはりアレルギー予防という観点からは、栄養にかたよりがありますね。
そこにコロナのロックダウンによる、さらなる食生活の偏りで、マルちゃんは重症のアトピーを発症。ひかりさんは食事療法を開始なさいました。
(以後、改行は佐々木)
↓↓↓
外食も一切しませんでした。保育園のランチは常にお弁当でした。
(佐々木注:マルちゃんは最初の三か月で劇的に改善)
アトピーの反応を見ながら食べさせるものを増やしたり減らしたりしながら徐々に畜産物も食べれるようになりました。
今は料理に植物油脂を使わないことと、畜産物を取りすぎないこと、マヨネーズやオイルの入ったドレッシングは使わないこと、油の多いお菓子やパンを避けるくらいです。
時々カフェに行った時はベービーチーノ(というミルクとチョコレートパウダーの子どもの飲み物)をオーダーしたり、フライドポテトも時々少量ならOkというようになりました。
西洋圏に住んでいると外食すると揚げ物や油は避けきれませんが、それも時々なら問題ないようなレベルになりました。
アトピーが重症である場合、食事療法は制限される食材が多くなり、子どもにとってはストレスになりやすいです。
ですから、ひかりさんのように、短期間で集中的に取り組むことはとても大切です。
症状を引き起こす食材をしっかりと避ければ、荒れていた胃腸が回復してきます。
そうすれば、マルちゃんのように、食べられるものが次第に増えてきます。
マルちゃんやひかりさんの住むオーストラリアだけでなく、いろいろな地域に、いろいろな「食べすぎの食材」があるでしょう。けれど、それが悪い食材というわけではありません。食べ方と量が、不適切だっただけです。
ですから、食事の偏りを改め、症状をコントロールできるようになったら、マルちゃんのように、適度に楽しむのが、無理がないと思います(^^)。
■DHAとEPAのサプリメントについて
もうひとつ、ひかりさんを悩ませたのが、お魚問題。
↓↓↓
おまけに魚はものすごく高いです。サーモン一切れ$4もします。。。しかも小さいです(涙)
日本食は、日本で買うのの2~3倍の値段です。
正直質のいいもの、と言うふうには選べません。
選択肢の少ない中、何とか工夫して頑張ってはいますが、成長するにつれて好き嫌いが出てきて、一年前は喜んで食べていたお魚も、食べるのを嫌がります。
スーパーのお魚売り場はこんな感じみたい。
確かに、日本のスーパーの魚売り場とはかなり趣が違いますね。
(オーストラリアって島国なのに・・・と一瞬思いましたが、島じゃなくて大陸でしたね!(笑))
何とか工夫して調理を試してみたものの、揚げないと臭すぎて食べられない魚が多いです。
揚げないと臭すぎて食べられないとは!
でも、油で揚げちゃ、意味が無ーいヽ(^o^)丿(笑)!
こまってしまったひかりさんが頼ったものが、サプリメント!
↓↓↓
残念ながら日本のサプリメントではなくてこちらのですが。
サプリメント、馬鹿にしていたのですがかなり効果がありました。
痒みが止まるようです。
食事療法において、魚が大切なのは、魚の油、DHAとEPAが、炎症を抑えてくれるから。
つまり、究極的には、魚そのものを食べなくても、DHAとEPAのサプリメントを摂っていれば、効果が期待できるんです。
とはいえ、魚そのものを食べることは、アレルギー予防の基本である和食生活の習慣をつけたり、畜産物の摂取を抑えるなどの利点があります。また、日本で取り組む場合は、やはり、旬の魚そのものからDHAとEPAを摂った方が安いでしょう。
マルちゃんのように、魚が手に入りにくい環境であったり、また、魚介類が苦手という場合には、サプリメントは強い味方になってくれると思います(^^)
こういうのとか、
お子さんにはこういうのもよいかもしれません。
■食育を大切に
最後に、ひかりさんから頂いたメッセージを転載します。
将来は自分たちで相当気をつけないといけないので、あまり締め過ぎると大きくなってからタガが外れ、過食に走ってしまう恐れがあるな、と、、、
食事療法は教育しつつ、適度なご褒美も与えることにします。
娘は運動神経がいいので、そろそろ何か運動系の習い事をさせて体力つけさせたいなと思っています。
おっしゃる通りだと思います!
本当に、子供相手の食事療法は難しいものです。
よくしてやりたい一心で厳しくしても、食べたい心を抑えつけすぎると、親から離れたときの食べすぎや悪化を招いてしまうのです。
(私はそれに気づくのに相当かかりました……子どもたち、ごめんよ)
とても柔軟な姿勢をお持ちのひかりさん。
オーストラリアという遠い地ですが、ひかりさんならマルちゃんの症状に臨機応変に対応していくことができると思います。
マルちゃんのケースは、みなさんにお伝えしたいことが多くあり、とても長くなりました。
ユーモアあふれるひかりさんとの日々のやりとり、とても楽しかったです。
日本とオーストラリアの育児環境の違いについてなど、いろいろお聞きすることができ、たくさん勉強させていただきました。
ひかりさん、何かありましたらまたいつでもご連絡くださいヽ(^o^)丿
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