「ステロイド後遺症」対処法。(トウモロコシさん 30代女性 中症アトピー)
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
「ステロイド後遺症」という言葉をご存知ですか。
医療用語ではなく、脱ステ派が用いる言葉で、
「ステロイドを一度でも使うと、自分の身体の機能が働かなくなってしまって、ステロイドなしではいられない身体になってしまう。
また、一度肌がきれいになっても、ちょっとしたきっかけで原因不明の湿疹などの症状が出るようになる」ようになった状態をいうそうです。
脱ステ派の主張はこう続きます、
「体が元通り回復し、その状態から脱するには長い年月がかかる。
だからステロイドは絶対に使ってはいけないし、使っているならばすぐに脱ステすべきである」
↑↑↑そんなことはありません。↑↑↑(改善例参照)
このような情報をうのみにし、脱ステロイドをする方がたくさんいて、
そのような方の何割かは確実に、うまくいかず、酷い状態で途方に暮れることになります。
このサイトにもそんな方たちからメッセージを頂きます。
そんなときは何度もやり取りをし、
●食事療法と併用した場合、ステロイドを卒業して「リバウンド」は起きない(改善例参照)
●信頼のおける医師の管理下で使っている限り、ステロイドの副作用は心配するほどではない
●過去のステロイド使用が原因で湿疹が出ることはない
などの点を説明したうえで、その方が納得すれば、ステロイドを併用した食事療法のサポートしています。
今回ご紹介するトウモロコシさん(30代女性)も、そんなおひとりでした。
二年前の結婚後、アトピーを発症し、ステロイドを使わない状態で来ましたが、悪化。
(トウモロコシさんは、ネットで知り合った脱ステ派の発信者とコンタクトをとっていて、
その方を先生と呼び、「ステロイドを使ってはいけない」というアドバイスに従っていました)
しかし一年前に、悪化がどうしようもなくなり、私の本を読んで、私とやり取りをするようになり、
ステロイドの大切さについて納得されたうえで、食事療法とステロイドの併用を実践。
三か月ほどで症状はすっかりきれいになり、ほどなくしてステロイドの定期使用も終了しました(リバウンドなし)。
(トウモロコシさんは、症状が醜くて見たくないからと、beforeの写真を撮らなかったので、残念ながら比較写真がありません。
いまとなっては、それを後悔してらっしゃいますが(^^))
私も安心したのもつかの間、
そのトウモロコシさんから、四か月ほど前、再びメッセージを頂いたのです。
(以下、黄色の枠はトウモロコシさん、緑は佐々木です)
佐々木さんのことも話しましたし、本も紹介しましたが、この人は何も分かっていないねと言われました。
とても残念ですが、これから後遺症に立ち向かっていかなくてはいけません。
そこで、以下の返信をしました。
当サイトでは、症状がぶり返した時には、まず食事に何らかの原因があるととらえます。
悪化する前に、食事に変化はありませんでしたか。
また、ストレスが原因で消化力が落ちることで、未消化のたんぱく質が体内を回り、症状が出やすくなることもあります。
運動不足も、代謝を悪くし、症状が出やすくなります。
まずそのような変化が生活になかったか、振り返ってみることが大切ですよ。
悪くなったときに、ステロイド後遺症という言葉に絡め取られてしまって考えるのをやめてはいけません。
検証不能なことに怯えるのは幽霊におびえるのと同じことです。
アトピーの症状を引き起こしているのは食事と、消化機能を左右する日々のあれこれです。
ステロイドそのものにアトピーを引き起こす力はありません。
ステロイドを必要以上におそれるのは、ステロイドだけに頼り切るのと同じぐらい、患者としてあやういことなのです。
主体性をもち、全ての可能性を考えてみてください。
踏ん張りどころです。がんばってください。応援しています。
それからひと月して、トウモロコシさんから返信を頂きました。
アトピーはすっかりよくなりました。ステロイド後遺症ではなかったと思います。
佐々木さんの言葉で思い出したのは、足の魚の目が痛くてひと月ぐらい歩かなかったし、水泳も休んでいたことでした。車を乗り回していたので運動不足だとは思わなかったのですが、主人に言われて気が付きました。
プール通いを復活させたら全身が良くなってきて、よく眠れ、二週間ぐらいでなくなりました。
水の中なら魚の目痛くないですから、今は暇があったらプールに行っています。プールでクタクタな時は何を食べても症状が出ません。
そして霧が晴れたような気がします。ステロイドのせいではなく私のせいで症状は出たり引っ込んだりします。私のせいです。それがよくわかり、びくびくしていた気持ちが消えてきた感じがしています。
それからまた約ひと月後。↓↓↓
いまでも痒みが出ると、ああーやっぱり来た、と思い、それから、チガウチガウこれは洗脳だ、と思い、走りに行きます。たくさん走ると次の朝には痒みは消えます。そういうことですね。
先生は、ステロイドを使ってきたつけが来たから、その症状はだんだんひどくなっていくと予言?されましたけど、信じて引きこもっていたらきっとその通りになってたでしょう。
自分で考えろ!と言ってくれてありがとうございました。
実はこういうこと、時折あります。
脱ステを行っている人からは、つよい「怯え」を感じることが多いです。
そして、ちょっとした症状の変化や悪化を、過去に使っていたステロイドの弊害だととらえてしまいがちです。
日常的な頭痛や動悸まで、過去に使ったステロイドのせいだと思わされていた方もいたほどです。
トウモロコシさんのおっしゃる通り、これは洗脳に近いと、私も感じています。
こういう状態を脱していただくのには、自分の食生活を振り返り考察する訓練をすること、
そして私ができるのは、ステロイドを使いながらの改善例を挙げていくことだと考えています。
ちなみに私も、ステロイド後遺症がないと言い切ることはできません。
幽霊と同じで、検証不可能だからです。
しかし、今までに寄り添ってきた「元脱ステ派の患者さん」たちが、食事と症状の相関関係に気づき、ステロイド後遺症を否定したうえで当サイトを卒業されていくことが、何よりの答えかと思っております。
トウモロコシさん、メッセージの掲載許可、ありがとうございました!
ご主人とのスイミングがよい、ぜひ続けてくださいね(^^)/
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