ステロイドを塗らずにアトピーが治るか実験してみた。

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2019年5月13日 月曜日

ステロイドを塗らずにアトピーが治るか実験してみた。

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
 

 
さて、前回までは、
アトピー改善のための食餌療法にはステロイドが不可欠な理由を解説しました。
 
アトピーを、皮膚で起こっている火事にたとえると、それを消すためには、
 
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消防車による消火活動・・・ステロイドと、
燃料の排除・・・食事療法
 
が、それぞれ必要なのでしたね。
 
今回は、「それがほんとかどうか試してみた方」の実験をご紹介します。
それはどんな方かっていうと、
当サイト、および、『アトピーが消えちゃった! マンガでわかる体質改善』の監修者、伊藤さんです。
 
 
■アトピー完治経験者、伊藤さんの実験。
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伊藤さんは、私の師匠。
 
そして、アトピーの食事療法を知ってもらうために、
わざと暴飲暴食してアトピーを再発させ、食事で治っていくこんな動画まで撮っちゃう、すごいお方です。

 

そんな伊藤さんが、以前、1人で行った実験をご紹介します。
「脱ステ状態で食事療法を行ったらどうなるか」です。
 
(以下、伊藤さんの記録よりコピペ)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 

1.食べると湿疹が出やすいタンパク質源(自分と相性の悪い食材)を一度に多量に摂取し、
  わざと発疹を発生させた。左右の太ももに出た。
 

2.以前に完治した時と同様の食事療法を開始。
 

3.根本原因を除去し続けてもなお、両太ももの症状が治まらない。
  両方の太ももの発疹が、徐々に悪化。(つまり、自然治癒が見られない)
 

4.左右対称に、ある程度酷い症状になったところで、片方(左足の太もも)だけにステロイドを塗る。
  もう片方(右足の太もも)についてはステロイドを塗らずに放置(=脱ステ)。
 

5.ステロイドを塗った左足の太ももは、すぐに炎症が治まり、再発なし。
  脱ステしている右側はますます悪化。(未だ、自然治癒が見られない)
 

6.ステロイドを塗ればすぐに左側と同様にあっさりと収まると知りながら2日間耐えるも、
  あまりの痒さ・痛さに耐え切れず、自然治癒することを断念して、右側にもステロイドを塗る。
 

  脱ステをしている間、冷やしたり、叩いたり、熱を加えてみたり、保湿剤を塗ってみたり、ほどほどに掻いたり、逆に強く掻きむしったり、と、
  ステロイド以外の策で皮膚に何らかの変化を与えようとするも、悪化の一途。何をしても改善することはありませんでした。
 

  発疹部分の面積が増え、痒みが徐々に強くなってゆく中で、「皮膚内部で炎症を引き起こす物質が激増していく」という感覚を覚えました。
  “炎症物質が暴走している”、“悪循環が起こっている”という感覚。
 

  食事で根本原因となる食材を食べた後に2時間ほど経って“ジワリと感じ始める痒みの種類、およびその痒みの増え具合や規模”と、
  今、正に皮膚表面で起こっている痒みが急激に暴走していく感覚とは、まったく別のものでした。
 

7.左側も右側も、ステロイドを1回塗った途端、実にあっさりと症状が治まる。“悪循環がピタッと治まった”という感覚。
  以後ずっと再発なし。
  (少なくとも数時間後には痒みは消えていたと記憶)
  食事から根本原因を断っているからか、炎症の収まり方が過去に感じてきた感覚よりも、すんなりとあっという間に収まった。
 

8.あとは、湿疹の痕(茶色い肌)の色が、「濃い茶色」から徐々に「薄い茶色」になっていき、最後には元の肌色に戻った。
  1カ月ほどであまり目立たない程の色に。3ケ月経つと、ほぼ元の肌の色に戻った。

 
つまり、簡単に言うと、

症状が出ている状態で、食事療法で体内の原因物質を取り除いていきながら、
 
●ステロイドを塗った右足 → → → かゆみが止まり、以後、再発しなかった(ステロイドが必要なくなった)
 
●ステロイドを塗らない左足 → → → 症状が悪化し、改善はしなかった
 

ってことですね。
 

「ちょっと待って、
ステロイドぬったんだからかゆみが治まって当然じゃん!」

 

って思う方がいるかもしれませんが、それは違います。
それなら、ステロイドの効き目が切れた時点で再発するはずだからです。
再発しないのは、原因物質と、炎症を、ふたつの方向から止めたから・・・と考えられますね。
 
この実験から得た教訓として、伊藤さんは次の二つを挙げています、
 

【教訓1】
脱ステ派の言う「自然治癒」なるものにあまり期待せず、さっさとステロイドを塗ってその恩恵を受けた方が良い。“悪循環”、“暴走”が止まる。
 

【教訓2】
食事を改善しても、既に発生している発疹が治まることは無い。
根本原因を断つことで発疹を「新規で発生させない」ことと、「既に発生している発疹の拡大を抑える」ことは別の事。同時に行うべき。

 
 
■「食餌療法は効かなかった」の真偽
この実験のようなことは、脱ステ中の方にも十分起こり得ます。
しかし、最近サイトに寄せられるメッセージを読んでいると、それを知らない方がとても多いと感じます。
 
「原因(油など)さえなんとかすれば、炎症は治まるはず、
だから、ステロイドは塗らずに食事療法をやろう!」

 
しかし、その試みは上手くいかないことが多いでしょう、
そのとき、その方はきっと周囲にこう言います、
 
「永田先生の食事療法、やってみたけど、効かなかった!」

 

そのような誤解が世に広まることを、私たちはとても恐れています。
 

そんなわけで、脱ステロイドをしている方にははっきりとこう申し上げているのです、
「当サイトの勧める永田先生の食餌療法は、ステロイドの使用が前提です。
脱ステロイドをしている状態では、非常に効果が得にくいです」

 

でも、脱ステ中の方や、脱ステを支持する方はこういうかもしれません、
 

「しかし、ステロイドを使い始めると、簡単にはやめられませんよ。
 

っていうのは、長く続けてきたステロイドをやめるときは、リバウンドっていうひどい症状に襲われるんですよ。
だったら最初から使わないほうがいいでしょう?」

 

実はこれも誤解です。
次回「ステロイドをやめても、リバウンドは起きない」ではその辺を解説いたします。




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