アトピーの原因は食事です!!!・・・の落とし穴。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
1 脱ステロイドには反対です。
2 アトピーの原因は食事です!!!・・・の落とし穴。
3 ステロイドを塗らずにアトピーが治るか実験してみた。
4 ステロイドをやめても、リバウンドは起きない。
5 脱ステ~完治することのない治療法~
6 アトピー完治のための情報源の選び方(終)
前回に引き続き、
食餌療法はステロイドと併用が前提となっている理由について解説します。
「アトピーの主な原因は食事内容である。
だから、もっとも大切なのは食事を改めることである」
・・・そこまでは分かるけど、
原因である食事を改めたんだから、もうかゆみは治まるはずで、
ステロイドの出番はないんじゃないの?
そう考える方が多くて、もっともだと思います。
しかし、それは誤解です。
■永田良隆先生の治療法
以下、当サイトのテキストとなっている、永田良隆先生『油を断てばアトピーはここまで治る』の内容をもとに解説します。
永田先生は、食事療法をおこなうとき、
最初に強いステロイドをたっぷりと使うことを勧めています。
どのぐらい強ければいいかは、人それぞれですが、
・安眠できる
・かゆみが完全に止まる
程度のものとしています。
その理由は以下の通りです、
・皮膚の再生のために不可欠な睡眠を十分にとるため
・再生しかけている皮膚をひっかいてダメにしてしまわないため
(皮膚をひっかいてしまうといつまでも炎症が治らない)
とはいえステロイドはあくまでも手助け。治療のメインは食事です。
薬でかゆみが治まっている間に、食事で、アレルギー体質を治しにかかるわけです。
食事を変えながら再生してきた肌は、ワンランク下のステロイドでも間に合うようになります。
そのようにして、徐々にステロイドを弱いランクのものにしていく。
そしてやがて、塗り修めの日を迎える・・・。
そう、食餌療法におけるステロイドの使い方は、
一般的なイメージの、「どんどん強いものになり、やめられなくなる」という使い方とはいわば逆なのです。
■原因は食事!!! の落とし穴
アトピー患者さんは、ふつう、こんなふうに思わされています、
「アトピーの原因はよくわからないらしい」
「アトピーなのは体質で、遺伝だ」
「アトピーは皮膚のバリア機能に問題があるらしいけど、どうしようもないっぽい」
そして、漫然とステロイドを使わされ、それが次第に強いランクになっていく不安を感じています。
しかしある日、思い立ってあれこれ調べだし、ついに、「食」にたどり着きます。
すると今度は、こう思いがちです、
「そうか、アトピーの原因は食事だったんだ!
もうステロイドなんか使わなくていいんだ!
アトピーは食事を変えれば治るんだ!」
この思い込みはとても強くはたらきます。
そして、「ステロイドは恐ろしい薬だ」という思い込みと同じぐらい頑固なものになりがちです。
かつての私もそうでした。
けれど、現実は、それほど単純ではないのです。
永田先生は、アトピーを火事にたとえています。
火事の燃料となっているのは、もちろん、植物油をはじめとした不適切な食事です。
これを何とかしない限り、鎮火することはありません。
しかし、燃料をすべて除去すればそれだけで鎮火するかというと、違います。
火事になると、皮膚をかきむしることで炎症がひどくなり、周囲に延焼(シャレじゃないよ)がおこるからです。
そうです、
燃料がたとえすべて除去されたとしても、延焼はそう簡単に収まらないのです、
ですから、起こってしまった火事は、二つの方向から消し止めなければなりません。
消防車による消火活動・・・ステロイドと、
燃料の排除・・・食事療法です。
このことは、二万例に及ぶアトピー患者を改善に導いた永田良隆先生が、臨床的な立場から言われていることです。
そして、そのメゾッドの実践を勧めながら、私も同じ治療の効果を実感しています。
塗り修めを迎えた方々の記事をぜひお読みください。
さらに次回は、
我がサイトの監修者である伊藤龍一さんが行った実験、「ステロイドを塗らずにアトピーが治るか実験してみた」をご紹介します。