子どもの救命処置の講習を受けてきました。

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2019年3月9日 土曜日

子どもの救命処置の講習を受けてきました。


こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
今日は北区が主催する、子どもの救命処置の講習に行ってきました。
 
二日間で、

●子どもの体のつくりや、日々の生活で気を付ける点
●けがをしたときの止血方法
●窒息や溺水した時の救命処置(ハイムリック法など、胸部圧迫、人工呼吸)
●AEDの使い方

を学ばせていただきました!!
 
 
■災難は突然やって来る
実は私、子どもの救命処置の講習を受けるのは、これで三回目。
ある経験をしてから、そういう講座があるたびに、申し込むようになりました。
 
ある経験とは・・・5年前。
 
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長男、当時3歳が、お風呂から脱衣所に出ようとしたとき、滑って後ろに転び、浴室の床に後頭部を強打したんです。
 
「あっ! 大丈夫?」
 
わたしが広げていたバスタオルを放り出して助け起こそうとすると、長男は白目をむいて痙攣を始めました。
 
私は色を失って、
必死に長男を揺さぶり(←やっちゃダメ)、
ほっぺをたたき(←やっちゃダメ)、
何度も名前を呼びました(←やっちゃダメ)。

 
主人は携帯をとり、救急車を呼ぼうとしましたが、
あの常に冷静な人でも、手がうまく動かなかったらしく、ものすごく時間がかかりました。
 
結果的に、痙攣の原因は後頭部を打ったことではありませんでした。
恐らく、風邪で浴室で急に発熱して、熱性けいれんを起こして意識を失い、後ろへ倒れたらしいのです。
 
だから後頭部のダメージは大したことはなかったし、風邪もすぐに治りました。
 
ただ、めでたしめでたし、とはなりませんでした。
私たちは(特に私は)知ってしまったからです、
 
子どもの一大事は、いつもどおりの日常生活を裂くようにして突然現れると、
 
そして、
そのときの親のメンタルというのは、もう経験したことがないような非現実的なもので、
 
冷静にできることなんて何一つない、と。
 
 
■子ども特有の処置が必要
救命処置の講習なら地域の消防団でもやってくれるからできる、という方もいるかもしれません。
 
私もかつてはそう思っていました。
 
けれど、普通の講習では教えてくれないことがあります、
それは、子供の身体にあわせた救命処置の仕方です。
 
子どもの身体は大人より小さい、だけではないんです。
つくりとか骨のつきかたが違うんですって。
 
だから、例えば胸部圧迫(心臓マッサージ)も、大人に施す時とは、手の使い方が違うんです。
そして、ちょっとしたやり方の違いによっても効果に大きな差が生まれるばかりか、
やり方をわずかにでも間違えてしまうと、二次災害の危険も出てきたりするんですって。
 
今日の実習は、小さな赤ちゃん人形や、子供の人形を使ってやりましたが、
参加者はみんなママ。みんな超真剣。目の前の人形を我が子だと思ってやってるのが分かる。
 
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そして先生も、
「そこ、押しが足りないです」
「そこ、位置が違う、もう少し上です!」
「もう疲れた? まだ救急車着てないよ! 頑張って!」

って、声を張り上げてました。
 
ほんとに私たち受講者を「いざというとき使える人間」として鍛えようとしてくれてるのが分かりました。
(消防署の講習は、隊員さんはみなさんジェントルマンで、受講者に対してちょっとお客さん扱いな傾向があるところが、ちょっと物足りない私)
 
すごく緊張感があったけど、とても有意義な講習でした。
 
 
■講習を受けて受け過ぎることはない。
さて、そんなスパルタな講習を受けた私たち受講者の感想は、どんなだったと思いますか?
 
「これでもう大丈夫だ!」?
 
いいえ、とんでもない。
 
講習の最後に、けがした子供を見つけたというシュミレーションで救命処置の流れを復習したんですが、私たちは学んだはずのことの六割ぐらいしかできませんでした。
 
講習の直後だっていうのにですよ?
 
そして解散するとき、ママさんたちは、一様に不安そうな、深刻そうな、打ちのめされたような顔をして、
 
「やばい、自信ない・・・」
 
「復習しなきゃ・・・」
 
「先生、質問が・・・」

 
と、すっかり顔つきが変わっていました。
 
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これはもう、相当な反復練習によって、カラダに叩きこんでおかなければむりだってことが、身にしみて分かった私たち。
きっと今頃、復習に精を出しているママさんもいると思います。
 
とはいえ、またちょっとすると、その感覚を忘れてしまうでしょう、
というのは、日常生活は、訪れるかどうかわからない災厄の不安など、あっという間に呑み込んでしまうからです。
 
けれど災厄は、ある日突然、そんな日常を引き裂いてやってきます。
 
だから、子どもの救命処置の講習は、絶対に受けるべきだし、
何度でも、お金を払ってでも、受けるべきだと思います。

 
こどを守るために。
取り返しのつかない後悔をしないようにするために。
 

 
・・・じゃ、
私もこれから、くまのプーさんのぬいぐるみ(特大)で復習しますんで(^^)/!




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