「子供はチョコが好き」という誤解。
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
1 そのチョコ、ほんとにチョコレート? ~準チョコってなんだ~
2 準チョコレートに健康効果は望めない。
3 「子供はチョコが好き」という誤解。
4 チョコレートの健康効果と、食べ過ぎの害。
5 チョコレートの食べ方、付き合い方。
チョコレートと言えば健康効果・・・と考えがちですが、
実は、私たちがチョコレートだと思っている食べ物には、二種類あるんです。
2 カカオ成分が少ないもの=準チョコレート
準チョコレートの主原料は、砂糖と植物油。
チョコレートとは別の食べ物と考えたほうがよさそうです。
さて、今日は、子どもとチョコレートの関係を探る、ちょっとした実験をしてみます!
■どっちが好き?
今日はわが子2人に実験に参加してもらいます!
長男P(小2)と、長女C(年中)です!
この二人に、二つのチョコレートを食べてもらい、どっちが好きか選んでもらいます。
Aがチョコレート、Bが準チョコレートです。
ふたつを順番に試食して、「うーん・・・」
C「ある。A(チョコ)は苦い。B(準チョコ)はサクッとしてる」
P「ある。Aは鼻にふわっとにおいがする。Bはそういうのがない」
C・P「B(準チョコ)!!」
・・・がーん、超ショック!
うちの子たち、食べ物の味が分かってないんだ~!
・・・っていうのは冗談で、
実はこれ、想定内。っていうか予想通り。
子供たちがチョコレートより、準チョコレートを好むのは、実は理に適ったことなのです。
って、いうのはですね・・・。
■お子様は準チョコレートがお好き?
チョコレートと準チョコレートは、主な原材料が違います。
たとえば、上のふたつの商品の原材料には、次のような違いがあります。
Bの原材料:砂糖、カカオマス、※乳糖、植物油脂、全乳粉・・・
※ カカオマス:カカオ豆をすりつぶしたもの
※ 全乳粉:牛乳から水分を除去して乾燥させたもの
※ カカオバター:カカオ豆の脂肪分
※ 乳糖:乳製品由来の甘味料
原材料は、量の多い順に記載されます。
裏を読むと、A(チョコレート)のほうが、カカオ由来の成分、および、乳成分が多いこと、
また、B(準チョコレート)には、カカオバターが入っておらず、油分はすべて植物油脂であることがわかります。
原材料の割合には、商品によって多少の差はありますが、
このような、チョコレートと準チョコレートの違いは、とうぜん、味にも次のような影響を及ぼします。
チョコレートは、まず、カカオ豆をローストした香ばしさ、苦みがふわっと鼻に抜ける。
準チョコレートは、まず、つよい甘みを舌に感じる。
2 まろやかさの違い
チョコレートは、カカオバター、乳脂肪分が多いので、こくのあるまろやかさがある。
準チョコレートは、植物油の割合が高いので、あっさりとしている。
3 滑らかさの違い
チョコレートの溶け方は滑らかでこってりしてている。
準チョコレートは粉っぽく、スナック菓子のようなあっさりした溶け方。
子どもは、ママさんたちならよくお分かりのように、苦みを嫌いますね。
この苦みのせいで、チョコレートは、カカオ成分が多くなればなるほど、子ども向きではなくなるのです。
おそらく、深いコクも、子供たちには早いのでしょう。
一方、準チョコレートの強い甘さ、あっさり、さっぱりした口当たりは、まさに子どもの好み。スナック感覚でぱくぱく食べられます。
カカオ成分は、風味程度でかえってちょうどいいのかもしれません。
そんなわけで、子供はチョコレートより、準チョコレートを好む傾向にあるのです。
そんな子供たちが大好きな準チョコレート、または準チョコレート菓子の一部を並べてみました。おなたのお子さんが大好きな商品もあるのではないでしょうか。
何度も言いますが、これらの商品はチョコレート(菓子)ではありません。
砂糖と植物油が主原料の準チョコレート(菓子)です。
チョコレートのような健康効果が期待できないばかりか、食べすぎると身体に悪影響を及ぼしかねません。
お子さんに食べさせる場合は、おなじみのお菓子にはせず、量を制限して与えることをお勧めします。
ちなみに、
同じ実験を主人にしたところ、チョコレートのほうを「おいしい」と答えました。
味覚が発達してくると、苦みやこくを楽しめるようになるのでしょうね。
次回は、「チョコレートの健康効果と、食べ過ぎの害」を解説いたします。