脱ステしないで、ステロイドをやめました。(レモネードさん 20代女性 接触性皮膚炎)
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
前回に引き続き、接触性皮膚炎を克服なさったレモネードさんについてお話しいたします。
1 写真とアンケート
2 指がかゆい! ゴムのアレルギー?
3 痒みの原因は食事だ、と確信したわけ。
4 接触性皮膚炎の症状がひどかったころの食事。
5 接触性皮膚炎の治し方。DHAサプリでかゆみを改善!
6 接触性皮膚炎、完治状態を維持! 現在の食事。
7 脱ステしないで、ステロイドをやめました。
8 ラテックスアレルギーに悩む方へ。(終)
■改善前、改善後。
「ゴム製品の接触性皮膚炎」の症状に苦しめられていたレモネードさん。
「接触性皮膚炎」はアレルギーとは違い、原因となる物質に触れてしばらくたってから発症します。
ですから、原因となる物質が特定しづらく、
また、ゴムは多岐にわたる日用品に含まれているので、
レモネードさんは身の回りの加工品に怯える生活を送っていらっしゃいました。
↓ ↓ ↓ 触ると症状が出た日用品の例! ひぇー!
さて、食事療法によって、めでたく症状、および、ステロイドとさようならを果たしたレモネードさん。
今日は、レモネードさんが長年付き合っていたステロイドについて、お話してみたいと思います!
■ステロイドをやめても、リバウンドは起こらなかった
「レモネードさんは、今ステロイドを使っていますか?」
「ステロイドは一切使っていません」
「何よりです!
ステロイドには、効き目の強さの段階と、いろんな種類がありますね。
使っていたのは、どのレベルのステロイドでしたか?」
「アンテベートです。だんだん効かなくなっていましたけど」
「アンテベートというと、
「かなり強い」レベルのステロイドですね。
これが効かなくなってきていたと。
使うことについて、ご不安などありましたか?」
「はい、強くありました。
処方されるステロイドはどんどん強くなって、このレベルになってしまったんですが、こう思ってました、
『最強レベルが効かなくなってしまったらどうすればいいんだろう?
きっとこのお医者さんは、これ以上はありませんって一言言うだけで終わりなんだろうな。』って。
そして、ステロイドを塗る度に、
『痒みは収まるけど、これは本来塗っちゃダメなもので、こんな長期間塗ってる自分は将来どうなるんだろう』と、ずっと不安を感じつづけてました。
そのストレスもかなり負担でした」
「お察しします。
ステロイドに関する、患者さんを不安にさせるような情報はあふれていますものね。
ちなみに、アトピーの患者さんも、ステロイドを処方され、レモネードさんと同じような状態と不安なやまされがちです。
そして、そういう方の中には、『ステロイド自体が症状をどんどんひどくしている』という風にとらえ、ステロイドを自主的に辞めてしまう方が、一部、いらっしゃいます。
これを脱ステロイドと言います」
「そうなんですね。ステロイドをやめるとどうなるんですか?」
「リバウンドという症状に苦しむ方が多いようです。
リバウンドは、症状が猛烈に襲ってくる状態です。
これは一時的な場合もあれば、果てしなく続く場合もあるようです。
酷いと、皮膚がただれたり発熱したり、感染症を併発したりして、入院するような事態になることもあるようです。
ステロイド使用に不安感がある患者さんが、このような、脱ステロイド派の方が発信する情報を目にすると、
『ああ、やっぱりステロイドは悪なんだ、一度塗り始めたらやめられない恐ろしい薬なんだ』というイメージをつよくすりこまれてしまうでしょうね」
■ステロイドをやめても、リバウンドは起こらなかった
「さて、レモネードさんは、
食事療法をこころみながら、症状があるときはステロイドを塗って対応する、というやり方を実践されましたね。
そしてめでたく、『かなり強い』レベルのステロイドを手放されたわけですが。
アンテベートを塗らなくなったとき、リバウンドのような症状がありましたか?」
「いいえ、ありませんでした。
食事療法によって、症状がだんだん抑えられていって、ステロイドを塗る頻度はだんだん下がっていきました。
そして、自然にやめられました。
ステロイドをやめる苦しみというのはなかったです。」
「それをお聞きしてとてもうれしいです!
そうなんです、
これは永良隆先生が臨床的な立場からおっしゃっていることですが、
食事療法とステロイドを併用した場合、ステロイドをやめても、リバウンドはふつう起こらないんです。
食事療法の効果を、ステロイドが助け、治りやすくしてくれる。
そしてついに自然に手放すことができるようになる。
レモネードさんはそのことを証明してくださいました。
そして、私がかかわった、食餌療法とステロイドを併用されたアトピー読者さんも、同じ経験をしています。
このことは、決死の覚悟で脱ステロイドに挑もうとしている方に、もっと知っていただきたい事実です」
「そうなんですね。
楽してやめられたらそのほうがいいですよね」
「おっしゃる通りです。
危険を冒して脱ステロイドをすることはお勧めできません」
(当サイトは脱ステロイドに反対しています。
更に詳しく知りたい方は『脱ステには反対です』をどうぞ)
■副作用はどうなったか
「さて、レモネードさんは、ステロイドの副作用にも苦しめられていましたね」
「はい、皮がどんどん薄くなっていて、炎症が起きたときは痛くてつらかったです。
スーパーの袋も持てないほどでした」
「大変でしたね。
日常的に重さがかかる右手の親指が使えないとなると、すごいストレスだったと思います。
さて、薄くなってしまった皮は、ステロイドを塗らなくなって、どうなりましたか?」
「だいぶ厚くなってきました!
まだまだ、全快ではないですが」
「よかったです! ちゃんと戻っていくものなんですね」
「はい。
私、昔はステロイドに対して、すごく不安や恐怖心がありました。
でも、今は、
『塗る時は塗りましょう!大丈夫!』ということを伝えたいです!
なんせ、5年くらい塗り続けてて、今は平気な私が言うんですから!」
「そうですね!
私も、食事が真の原因だというスタンスに立ちさえすれば、ステロイドは症状改善の最強の味方だと思います!
ステロイドの様々な不安から解放されて、ほんとにおめでとうございます!」
「ありがとうございます!」
●次回「ラテックスアレルギーに悩む方へ」(終)
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