「ごめんなさい」が言える子にするには

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2018年12月12日 水曜日

「ごめんなさい」が言える子にするには


こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
「ごめんなさい、でしょう!
ちゃんとごめんなさいって言いなさい!」

 

声を荒げるママ。ベビーカーで泣いている小さな男の子。
何かしちゃったのは、その傍らにふてくされて立っているお兄ちゃんの方みたい。
児童館の一角にて。
 
こういう場面、よく見ますよね。
「子供がごめんなさいと言わない」ことに頭を悩ませているママさん、けっこう多そうです。
 

でも私は正直、それについて根本的に悩んだことはありません。
うちの子たちは悪いと思ったら謝って来るからです。
 

それは、コミュ二ュケーションスキルの講師である主人が、
理想的なやり方で子供たちと関わってきてくれたからであり、
また、私のやり方が適切なものになるよう助言し、見守ってもくれたからなんですが、
 
そんな我が家の最近の一幕を今日はご紹介してみます。
 
 

■胸が痛くなること。
私には三人の子供がいます。8歳長男P、5歳長女C、2歳次女M(または3ちゃん)。
 
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この次女がただ今、イヤイヤ期真っ最中。
何をするにもスムーズにはいかず、予定の数倍の時間がかかることもあります。
 

とはいえ実は、これがそんなにストレスではありません。
さすがに三人目となると、イヤイヤ期の子供との関わり方を学習しているし、
何より最後の子供なので、発達段階のすべてがいとおしくてしょうがないのです。
 
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(↑歩くのもイヤ、カートもイヤ、抱っこもイヤの図)
 
ってことで、次女にイヤイヤと足蹴にされたりしつつも、はいはいはい~と笑顔で世話している私。
 
しかし、
長男の時は、こうはいきませんでした。
 

結婚前は、相当な自由人だった私。
初めての子供の理不尽なイヤイヤに、まともに感情をかき乱され、長男を大声で怒鳴ったりもしていました。
 

「〇〇〇しなさいって言ってるでしょ! しなさいっつーの!」
 

「うるさい! うるさい! お願いだから静かにして!」
 

「・・・ああ、またかよ、もうイヤ!」
 
思い出すと、胸が痛くなります。
次女のイヤイヤに付き合っていると、そんなことをよく思い出してしまうのです。
 
 

■長男との会話
なので昨日、長男を呼んで、目の前に座ってもらいました。
 

「あのさ、Pにお話しがある」
 

「なに?」
 

「今、3ちゃん(次女の愛称)、毎日イヤイヤしてるじゃん。
ご飯食べないとか、上着着ないとか、いろいろあるよね。
 

でもママはイライラしないでお世話してるでしょ?」
 

「えー、たまにイライラしてる時もあるじゃん」
 

「まあ、たまにはあるよね。たまには。
急いでるときとか、食べるっていうから作った食べ物落とされたりしたときはさ。
 

だけどね、あんたが3ちゃんぐらいだったときは、ママ、もっともっと怒っていたのよ」
 

「そうなの?」
 

「うん、そうなの。
しかもすごく大きい声で怒鳴ることも多かったのよ」
 

「俺が悪いことしたから?」
 

「ううん、そうじゃなくて。同じだったと思うよ、今の3ちゃんと。
 

あんたはママの初めての子供だから、ママも最初はへたくそだったのよ、いろいろと。
怒鳴ったって、伝わりっこないのにさ。
まだやり方を知らなかったの。
 

だからあんたには怖い思いをさせたと思う。
うるさいって言って背を向けたこともあった。さみしい思いもさせた。
 

今だったら、もっと優しくできる。
あのときにもどってそうしたいけどできない。
あのときはほんとうにごめん」
 

Pはなんだか、どうしていいかわからないような、変な顔をしました。
 

「あの時のぶん、ぎゅーさせて」
 

そういうと、変な顔のまま、私のところに来てくれ、ひざに乗っかってきてくれたので、思いっきりぎゅーしました。
 
「Pは今、どんな気持ち?」と聞くと、
 

「えー、うれしい」と言ってくれました。
 
 

■いつでもやり直せる
人間は、間違える生き物です。
そして、身近な、発言力の弱い、小さな存在に、その責任を擦り付けがちです。
 

言い訳は、たくさんあるでしょう。
言葉巧みに、自分を正当化することもできるでしょう。
 

しかし、自分のごまかしに気づいてしまったとしたら、
自分の未熟さから負わせてしまったあれやこれやを、誠実に回収してやることです。
 

遅すぎることはありません。
主人の話を聞いていると、大人になってからも、親からの負債を下ろそうと必死に取り組んでいる人々が、たくさん、たくさんいるもよう。
 

親がそうすることによって、子どもが、
自己嫌悪や、罪悪感や、認識のゆがみなどから解放されたり、
相手が、自分のことを尊重して、まともに向き合ってくれている喜びをあじわったり、
親だって、完全ではないけれど、理想に向かって反省と努力を続けているのだと知る、
 

そんな経験こそが、「謝る」という行為の価値を、子どもに伝えることになるのです。
 

理屈で、ではなく、
お説教によってではなく。
 

これが、主人の教えてくれた、「ごめんなさいが言える子にする」ための方法。
 

あなたはいつも、子供の鏡。
子どもにしてほしいことがあるなら、あなたがすればいいんです。
 

まずは自分の未熟さを認め、ごまかしを認め・・・
 
 

・・・え? 簡単に言うな?

 
 

そうそう、
簡単に「悪いと思ったらちゃんと謝れ」だなんて、
 

大人の欲求って、やってみるとけっこう難しいんですよね~!




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