ママに沁みる映画 その4『マスク』(ジム・キャリーじゃないやつ!)
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
映画って、育児のリフレッシュにぴったりですよね。
たまには1人で、ゆっくり映画を鑑賞したい。
子どもがいるとなかなか映画館には行けないから、レンタルか、視聴サービスで。
そんなときにちょうどいい、素敵な映画ないかな?
あります、あります!
映画を愛する私が独断と偏見で、ママに沁みる映画を紹介してみます。
「子どもが出てくる、ママに沁みる映画」限定で。
自分を見つめなおしたり、育児のヒントにもなるかも?
今日はこちら↓↓↓
『マスク』
1984 アメリカ 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
■あらすじ
15歳の少年・ロッキー(エリック・ストルツ)は「頭蓋骨形成異常疾患」、通称「ライオン病」。
2200万人に1人の割合で発症するこの病気のせいで、ロッキーの頭蓋骨は次第に肥大し、彼をライオンのような異様な容貌にしてしまっていた。
そればかりか、ロッキーは生後すぐから余命数か月を宣告されていて、ときおりひどい頭痛に襲われながら生きている。
しかし、母親のラスティ(シェール)は、病院で息子をいじられることを拒否。
彼を特別扱いせず、普通の少年として育てている。
母親の仲間の荒くれバイカーたちも、彼を仲間として受け入れている。
ロッキーは聡明で、学校の成績も優秀。
学校では容貌をからかわれたりもするが、持ち前の前向きさと機転で切り抜けてきた。
また、奔放な性格で薬物をやめられない母親を心配し、気遣う優しさをもつ。
そんなロッキーが、あるサマーキャンプに参加することになる。
そこで盲目の少女ダイアナ(ローラ・ダーン)と知り合い、互いに特別な感情を持つようになるが・・・。
■佐々木のおすすめポイント
1994年のジム・キャリー主演の『マスク』とは違うので、ご注意!
年齢的に「子供」は出てこないんですが、「母子の物語」だってことでご容赦ください。
私の心の奥底にずっとある、大切な映画の一つです。
これを書くに当たり、どうして私はこんなにこの映画が好きなのか、考えてみたところ、
「人生を輝かせるには」がぐっと詰まった映画だからだとわかりました。
っていうのは、
まずこれ、奇病に侵された少年の最後の一年を描いた映画・・・なわけです。
ちなみに実話をもとに作られています。
重そうでしょ?
ところがどっこい、明るくて、さわやかなんだなー。
それは、主人公の、
「どうして自分だけがこんな病気になってしまったんだろう」
「運命が憎い」
「ぼくはいつ死ぬんだろう」
というような、「苦悩」がテーマになっていないからです。
(実際のロッキー・デニス)
ロッキーは最初から悟っています、
人間はそもそも全然平等ではないことを、
人間の力ではどうにもならないことがあるってことを。
だからこそ、彼は前を向いて、自分の人生を精いっぱい輝かせようと、歩き続けます。
明日も明後日もしあさっても生きようとします。
ただそこに苦悩がないわけはなくて、
周りの人間が、その苦悩の存在に気付かないわけもなくて。
だからこそ、見る者は、彼の筋の通った生き方に感動を覚えると同時に、
自分を振り返って、じゃあいったい自分は何をやってきたんだろう、これから何をしていくんだろう、何ができるんだろう、
と、考えさせられてしまうのです。
「恵まれないアレコレをぐちっていても、始まらないよ。
人と自分を比較したって、何も生まれないよ。
いちいち傷ついていたら、進めないよ。
とりあえず、精いっぱいやろうぜ!」
そんなメッセージを発する映画。
ラストは悲しいけれど、さわやかな感動に包まれます。
■一番思い出すシーン
ちなみに、私が一番思い出すのは、キャンプ地でのシーン。
キャンプのスタッフが、バスから降りたったロッキーを見て、
「そこの人、マスクを取って」と声をかける。
遠目からだと、大きな仮装マスクか何かをつけているのかと思ったわけですね。
普通の映画なら、ここでロッキーは傷つく。その「傷つき」がテーマになるでしょう。
ところがロッキーは、自分の顔をぐいぐい引っ張る動作をして、
「これ取れないんだ」と笑うんです。はっとするスタッフ。
このシーンで「傷つく」のは、ロッキーじゃないんです。スタッフのほうなんです。
だって彼は、障害者も参加するキャンプだというのに、不用意な言葉をライオン病の患者に放ったんですから。
大変な病気とストレスを抱えているのに、
泣いたり、怒ったりをコミュ二ュケーションの手段にせず、
前向きで、タフで、周りの人間への気遣いと、ユーモアを忘れないロッキー。
こんな魅力的な主人公はなかなかいないと思います。
彼のように生きるのは、なかなか難しいことですが、
この映画を見ることは、あなたの人生をより豊かなものにしてくれると思います(^^)/