ママに沁みる映画 その4『マスク』(ジム・キャリーじゃないやつ!)

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2018年11月6日 火曜日

ママに沁みる映画 その4『マスク』(ジム・キャリーじゃないやつ!)

こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。

 
映画って、育児のリフレッシュにぴったりですよね。
 

たまには1人で、ゆっくり映画を鑑賞したい。
子どもがいるとなかなか映画館には行けないから、レンタルか、視聴サービスで。
 
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そんなときにちょうどいい、素敵な映画ないかな?
 

あります、あります!
映画を愛する私が独断と偏見で、ママに沁みる映画を紹介してみます。
 

「子どもが出てくる、ママに沁みる映画」限定で。
自分を見つめなおしたり、育児のヒントにもなるかも?
 

今日はこちら↓↓↓
 

 
『マスク』
1984 アメリカ 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ

 
■あらすじ
15歳の少年・ロッキー(エリック・ストルツ)は「頭蓋骨形成異常疾患」、通称「ライオン病」。
 

2200万人に1人の割合で発症するこの病気のせいで、ロッキーの頭蓋骨は次第に肥大し、彼をライオンのような異様な容貌にしてしまっていた。
そればかりか、ロッキーは生後すぐから余命数か月を宣告されていて、ときおりひどい頭痛に襲われながら生きている。
 

しかし、母親のラスティ(シェール)は、病院で息子をいじられることを拒否。
彼を特別扱いせず、普通の少年として育てている。
母親の仲間の荒くれバイカーたちも、彼を仲間として受け入れている。
 
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ロッキーは聡明で、学校の成績も優秀。
学校では容貌をからかわれたりもするが、持ち前の前向きさと機転で切り抜けてきた。
また、奔放な性格で薬物をやめられない母親を心配し、気遣う優しさをもつ。
 

そんなロッキーが、あるサマーキャンプに参加することになる。
そこで盲目の少女ダイアナ(ローラ・ダーン)と知り合い、互いに特別な感情を持つようになるが・・・。

 
 

■佐々木のおすすめポイント
1994年のジム・キャリー主演の『マスク』とは違うので、ご注意!
 
年齢的に「子供」は出てこないんですが、「母子の物語」だってことでご容赦ください。
私の心の奥底にずっとある、大切な映画の一つです。
 

これを書くに当たり、どうして私はこんなにこの映画が好きなのか、考えてみたところ、

「人生を輝かせるには」がぐっと詰まった映画だからだとわかりました。
 

っていうのは、
 

まずこれ、奇病に侵された少年の最後の一年を描いた映画・・・なわけです。
ちなみに実話をもとに作られています。
 
重そうでしょ?
ところがどっこい、明るくて、さわやかなんだなー。
 
それは、主人公の、
 

「どうして自分だけがこんな病気になってしまったんだろう」
「運命が憎い」
「ぼくはいつ死ぬんだろう」
 

というような、「苦悩」がテーマになっていないからです。
 
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(実際のロッキー・デニス)
 
ロッキーは最初から悟っています、
人間はそもそも全然平等ではないことを、
人間の力ではどうにもならないことがあるってことを。
 

だからこそ、彼は前を向いて、自分の人生を精いっぱい輝かせようと、歩き続けます。
明日も明後日もしあさっても生きようとします。
 

ただそこに苦悩がないわけはなくて、
周りの人間が、その苦悩の存在に気付かないわけもなくて。
 

だからこそ、見る者は、彼の筋の通った生き方に感動を覚えると同時に、
自分を振り返って、じゃあいったい自分は何をやってきたんだろう、これから何をしていくんだろう、何ができるんだろう、
と、考えさせられてしまうのです。
 

「恵まれないアレコレをぐちっていても、始まらないよ。
人と自分を比較したって、何も生まれないよ。
いちいち傷ついていたら、進めないよ。
 

とりあえず、精いっぱいやろうぜ!」
 

そんなメッセージを発する映画。
ラストは悲しいけれど、さわやかな感動に包まれます。
 
 
■一番思い出すシーン
ちなみに、私が一番思い出すのは、キャンプ地でのシーン。
 

キャンプのスタッフが、バスから降りたったロッキーを見て、
「そこの人、マスクを取って」と声をかける。
遠目からだと、大きな仮装マスクか何かをつけているのかと思ったわけですね。
 
普通の映画なら、ここでロッキーは傷つく。その「傷つき」がテーマになるでしょう。
 

ところがロッキーは、自分の顔をぐいぐい引っ張る動作をして、
「これ取れないんだ」と笑うんです。はっとするスタッフ。
 

このシーンで「傷つく」のは、ロッキーじゃないんです。スタッフのほうなんです。
だって彼は、障害者も参加するキャンプだというのに、不用意な言葉をライオン病の患者に放ったんですから。
 
大変な病気とストレスを抱えているのに、
泣いたり、怒ったりをコミュ二ュケーションの手段にせず、
前向きで、タフで、周りの人間への気遣いと、ユーモアを忘れないロッキー。
 
こんな魅力的な主人公はなかなかいないと思います。
 
彼のように生きるのは、なかなか難しいことですが、
この映画を見ることは、あなたの人生をより豊かなものにしてくれると思います(^^)/




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