油揚げは油抜きでおいしくなる!
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
さて、アレルギー予防と改善のために、
ほぼノンオイル・魚中心の和食
をお勧めしている当サイトですが、
先日、友人から
「油揚げとか厚揚げは、避けたほうがいい? 食べるならどの程度油抜きすべき?」と聞かれました。
ちゃんと油抜きをすれば、避けなくても大丈夫だと思います(*^_^*)
ってことで、今日は油揚げの油抜きについて、詳しくお送りします。
(厚揚げも同様に油抜きできます)
■油抜きのメリット
①アレルギーの原因物質、リノール酸を減らせる
油揚げは、サラダ油、米油、菜種油、大豆油などの植物油で揚げられています。
これらの植物油に多く含まれるリノール酸は、
体内で炎症物質に変化し、アトピーや花粉症をはじめとしたアレルギー症状の原因になります。
では油抜きをすると、この植物油をどれぐらい落とせるのか?
(文部科学省 食品成分データベースより。
油抜きの油揚げの数値があるなんて行き届いてるなあ~)
おおっ、油揚げ100g(三枚ぐらい)につき、10gぐらいの油が落ちますね!
で、これはたぶん、一般的な「熱湯を回しかける」場合の数値じゃないかなー。
やり方次第でもっと落とせると思います。
②おいしくなる
そもそも、油揚げのおいしさは、お豆腐のおいしさ+油のおいしさ。
ここに煮汁が加わると、更においしいのだけど、
油の油膜があるままだと、煮汁は入っていけません。
しかーし、ここで、油抜きをすると!
油膜の臭みが消えるし、
油が作った表面の気泡が空洞になり、煮汁をしみこませることができます!
とはいえ、油が完全に抜けるわけではないので、油抜きして煮汁を含ませると、
お豆腐のおいしさ+油のおいしさ+煮汁のおいしさ
という、複雑な美味しさが出来上がるわけですね~。
③仕上がりがきれい
油抜きをしないまま、油揚げを汁物の料理に使うと、汁が白く濁ったり、油膜が浮いたりします。
これはあんまり美しくありません。
しっかり油抜きをすると、透き通ったきれいな煮汁
になります。
おいしそう!
・・・と、メリット尽くしの油抜き、やらない手はありません!
■油抜きの仕方
さて、油抜きのやり方ですが、
よく言われる、「熱湯を回しかける」は、あんまり油が落ちないのでお勧めしません。
私は、片手鍋にたっぷりのお湯を入れて、油揚げを入れ、沸騰してから数分ほっといてます。
最初は、油揚げはお湯に浮いていますが、
(↑強引に落し蓋!)
しばらくすると、
お湯は白く濁って、油揚げのほうはお湯をはじかなくなり、ふっくら柔らかくなります。
「油が十分抜けた」サインです。
たまに、うっかり放置しすぎることも。
でも、やり過ぎて美味しくなくなった、という感じはないです。
というのも、
なんでも、いなりずしの専門店では、たっぷりのお湯で一時間近く煮るそうな。
だからやっぱり、やってやりすぎることはないみたいです。
ちなみに、
耐熱容器にたっぷりの水と油揚げを入れて、レンジ一分、でもできるとのこと。
(キッチンペーパーに包んでレンジ、というやり方もあるようですが、
お湯を使う方がしっかり油抜きでき、その後の味の沁みもいいです)
そのあと、ざるにあけて、冷めたらぎゅっと絞って、料理に使いましょう。
で、これ、そのまま冷凍できます。
私は数袋をまとめて油抜きして、使いやすく切ってから冷凍。
こんな感じにしておけば、
そのまま、ぱぱっとお鍋に入れて、
あっという間においしいお味噌汁なんかが作れます!
■油は料理をおいしくします。
油は、料理をおいしくしてくれます。
日本人は、淡白で地味な料理を、油揚げなどの揚げ物で彩ってきました。
和の揚げ物を使った料理は、調理油を使わない油料理・・・みたいなもの。
フライパンにひくより少量の油で、こってり感をかもしだしてくれます。
油揚げなど、和の揚げ物をうまく取り入れて、
「和食っておいしい!」ってことになれば、
結果的には、食卓から油の量を減らすことができるんじゃないかな。
ただし、しっかり油抜きすることと、
食べ過ぎないことですよー!