「バターロール」は、マーガリンロール?
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
いまも三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
さて、
いろんなアレルギーのもっとも大きな原因は、植物油に含まれるリノール酸だ、
ということを主に解説している当サイト。
アレルギー改善、予防のためには、
リノール酸の多い植物油は、出来るだけ断たなければなりません。
マーガリンも、そのひとつ。
代わりに使うなら、バターがおすすめ。
グラフを見れば、その理由がお分かりいただけますね。
・・・と、ここまでは、分かってます、という方も多いと思うんですが。
■バターロールって、バターだけ?
さて、佐々木家の食卓からお届けします。
こちらの商品。
商品名、バターロールです。
そうか、ロールパンを買うのなら、
マーガリンじゃなくてバターで作ってある、こういうのを買えばいいのね?
と、思ったアナタ。
ではここで問題です。
このロールパンに入っているおもな油脂成分は、次のうちどれでしょう?
①バターのみ
②主にバター
③主にマーガリン
・・・いいですか?
きまりましたか?
答えは ③主にマーガリン です!
えーっ、まじで! そんなん詐欺じゃん!
バターロールなんだからバターで作ってるはずでしょ!?
・・・と、思いますよね。
それが、そうでもないんです。
■合法的な商品です!(笑)
実は以前、
「『生クリームロール』なのに植物油脂が主原料ってどーゆーこと?!」
な件について詳しく法律を調べました。
このケースも同じよーな事情であろうと推察します。
このケースについては、まずこんな疑問が浮かびますよね。
疑問1 バターだけで作ってないのに、バターロールって言っていいの?
答え いいみたい。
法律的には、「バターが入っているので、バターロールとつけるのは問題ない」、
ってことになってます。
ちなみに、「おいおい、嘘ついてるじゃん!」的な問題になるのは、
「国産牛肉のみを使用」と表示して、実際はそれ以外も混ぜてたとか、
「80種類もの栄養成分配合」と表示して、実際には30種類だった、とか、
あきらかに「実際よりもスバラシイものであるかのような」誤解を招く場合。
でも、すると、次にこんな疑問が浮かびませんか?
疑問2 どのぐらいバターが入っているのか、比率を書かなくていいの?
そうそう、
実は原材料を見ても、「バター入りマーガリン」としか書いてなくて、比率が分からない。
「バターロール」と銘打つからには、バターとマーガリンの比率を知りたいところ。
しかし・・・
答え 書かなくていいみたい。
実は、「バター〇〇〇」と銘打たれた加工食品における、「バターとマーガリンの比率」、は、
ちょっと例外的と思われる事情によって、明記しなくてもいいってことになってるんです。
(ここの事情はすごく面白いので、興味のある方は生クリームロールについての記事を)
まあこんな感じの、いくつかの事情によって、
「バター〇〇〇」という、マーガリンがたっぷり入った加工品が、世にあふれているわけなんですね。
(同じ事情で、「生クリーム〇〇〇(大部分が植物油脂)」も溢れているので注意)
■なんで、これを買ってるの?
で、次の疑問はこんな感じではないでしょうか。
疑問3 アンタはなんで、これを買ってるの?
答え コンビニに行ったとき、子供が欲しがったから。
わが家の子供たちはアレルギー体質。
とはいえ、日々の地味な食事のおかげで、今はまったく症状が出ていません。
なので、今はそれほど神経質には植物油脂を避けていません。
だから、近くのコンビニでたまにこのバターロールを買います。
バターの比率は低いと思うけど、バターの香りはしっかりするし。
安くておいしいし。
けれど、子供たちに症状が出ているときだったら、たぶん買わないでしょう。
問題は、材料を知ったうえで選んでいるか、どうか。
選ぶ、という行為をしているかどうかだと思います。
いろんな加工品の利点や欠点を知って、かしこく、楽しく、えらびたいですね。