キレる子供、病気? 障害? ・・・の前に。

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2017年12月4日 月曜日

キレる子供、病気? 障害? ・・・の前に。

子供のジュースの飲み過ぎの害についてまとめた連載記事です。
1 子どもとドリンクバー。を読む
 
〇ジュースについて
2 それはジュースではありません。を読む
3 子供に砂糖、一日何グラム?を読む
4 100%ジュースなのに砂糖入り?を読む 
 
〇ジュースの害について
5 この子、小食で・・・、に要注意!を読む
6 キレる子供、病気? 障害?・・・の前に。を読む
7 育てにくいを、砂糖が作るを読む
8 砂糖とアレルギー。を読む
9 子供にジュースはいらない。を読む
 
10 ジュースは「特別な飲み物」にしよう!を読む

 
 
さて、前回は、
「食べる前に甘い飲み物を飲ませると、ご飯を食べなくなる」って話をしましたね。
 
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この話には、まだ続きがありまして、今日は、
 

「食べる前に甘い飲み物を飲ませると、子供が心身ともにおかしくなる」って話です。
 
 

■すごく幸せ ・・・高血糖状態
さて、血糖値が急に上がると、食欲がなくなるだけではなく、
子供の心にも大きな影響を及ぼします。
 
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血糖値が上がると、糖はどんどん体中に運ばれ、やがて脳にも届きます。
 
糖は脳のエネルギー。脳は急に生き生きと働きだします!
子供は急に元気になって、幸福感に包まれ、上機嫌になります。
 

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ファミレスで、ランチの前にドリンクを何杯も飲み干した、AちゃんとB君もそうでした。
(●ドリンクバーでドリンクを飲み過ぎる子供を見かけた話

二人は、店内を駆け回り、椅子の上に立ち上がり、とにかく楽しそうに騒ぎました。
 

・・・なんだ、そのぐらい、いいじゃない。
子供が幸せを感じてるなら、ちょっとうるさいぐらい・・・。

 

そう思いますよね。
 

確かに、幸せになってはしゃぐだけなら、それでいいかもしれません。
しかし、血糖値のお話には、まだ続きがあるのです。
 
 

■超扱いにくい! ・・・低血糖状態
さて、血糖値が上がって、すっごい幸せ~、・・・は、長くは続きません。
 

じつは体にとっては、高血糖状態はすごく負担なんです。
だから、インシュリンという物質が、すみやかに血糖値を下げに来ます。
 
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・・・インシュリン! 
インシュリンって糖尿病の人が気にしてるやつじゃん!

 

そうそう、そうなんですよ。
 

子供の体でも、インシュリンはものすごく大切な働きをしているんです。
っていうか、現代っ子はインシュリンを使いすぎているんです。
 

ゆるやかに上がった血糖値なら、インシュリンが緩やかに下げてくれます。
だけど、甘い飲み物で急上昇した血糖値には、インシュリンも「やばっ!」って、あわてて対応します、
 

だから、やりすぎちゃうんです。
 

そして、血糖値は下がりすぎてしまう
 
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これがどういうことかわかりますか?
糖は、生命を維持し、体をうごかす一番大切なエネルギー源でしたね。
 

それが運ばれなくなるということは、全身がエネルギー不足になるということです。
 

その結果、子供はどうなっちゃうか。
 
 

①ぼーっとする。
血糖値が下がり、脳にエネルギーが運ばれなくなると、脳は正常に機能しなくなります
 
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子供は、ぼーっとしたり、無気力になったり、
 

集中力がなくなり、あきっぽくなったり、
 

不安な状態になってぐずったり、
 

頭が痛くなったりします。
 
 

②攻撃的になる。
さて、体にとっては、血糖値が低すぎる状態も、負担なんです。
だから今度は、アドレナリンなどが血糖値を上げに来ます。
 

・・・アドレナリン? なんか聞いたことある。
なんか、凶暴な奴じゃない?

 

そうそう。それです。
アドレナリンは、血糖値を上げるついでに、人間を興奮させ、攻撃的にします。
 

子供は興奮状態になります。
 
一見、気分が上がっていて、楽しそうに見えなくもない、
けど、なんか歯止めがきかない、危なっかしいかんじ。
 
チャンバラをやっていたら、もれなく取っ組み合い、ケンカに発展しちゃう、そんなテンションになってしまいます。
 
奇声をあげたり、人に暴力をふるったり、ひどい言葉を投げつけたりもします。
 
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③ものすごくお腹がすく。
血糖値が上がった時は、食欲がなくなっちゃうんでしたね。
さて、今度は血糖値が下がったわけですから、脳は反対に「お腹が減ったぞ」という信号を出します。
 
しかも下がりすぎているので、ものすごくつよい、こんな信号が出ます。
 

「今すぐ糖を食べろ! 食べろ! 食べろぉぉぉぉぉぉ!」
 
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子供は、「おなかすいた!」とうったえます。
体が糖を求めているので、しつこく、泣きわめいて、甘いものを欲しがります。
お菓子売り場で大の字になって駄々をこねたりします。
 
 

この①~③のような症状を、低血糖症状といいます。
 

おそらく、ファミレスを出たAちゃんとB君は、そのあと遊んでいる公園とかで、ものすごくおなかがすくはずです。
そして、不機嫌になり、ママさんたちにしつこくおやつをねだるはずです。
 

ママさんたちが根負けして、2人におやつを与えると、2人はそれを口に放り込みます。
そして二人は、またパアっ・・・と幸せになります。
再び血糖値が上がったからです。
 

でもそのしあわせも、もちろんつかの間です。
 
 

そして、こんなことを繰り返していると、やがて取り返しのつない事態になってしまうのです・・・。
 
 

育てにくい、を砂糖が作るへ続く




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