豆乳の健康効果!・・・の前に。

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2017年8月29日 火曜日

豆乳の健康効果!・・・の前に。

■イメージ先行型飲料、豆乳。
こんなサイトをやってると、よく言われることがあります。
牛乳じゃなくて、豆乳飲んでそう」っていうのも、そのひとつ(笑)
 
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実際は、どっちも普段は飲みません。
どっちも好きなので、たまに飲みますが。
 

ナチュラル系の人に豆乳が人気なのは、まず、なんといっても「植物性」だからでしょう。
植物性は、なんだかとっても優しいと思われがち。
 

ただ、この「植物性礼賛」は、イメージ先行で、あんまり根拠がありません。
それは、「植物油」礼賛が現代病を増やしたことからも明らかです。
 

そして、豆乳は、ほかにもイメージ先行の誤解をされてるっぽい。
 

たとえば、日本の伝統的な飲み物っぽい、とか。
 

液体だからとっても消化されやすそう とか。
 

えっ、違うの?
そう思ったあなたは、ぜひぜひご一読くださいませ。
 
 

■豆乳は近代的飲み物。
豆乳が商品として売り出されたのは、いつだと思いますか。
 

・・・江戸時代? いやいや。
 

・・・明治ぐらい? ブブー。
 

じつは、1979年。昭和54年です。ちなみに紀文さんから。
佐々木は三歳でした、どうでもいいですが。
 

すっごく最近でしょう?
 

現在のように一般的になったのはもっと後で、2000年代に入ってから。
味や香りなど改善されたことや、消費者の健康意識の向上、などの影響があったよう。
 

加えて、「牛乳がホントは健康飲料ではない」という説が広まり始めていたこと、
また、2000年に起こった雪印事件で、牛乳の品質に対する不信感が高まったことも関係しているようです。
 

つまり、健康意識が高い人たちが、牛乳の代わりに豆乳を飲み始めた、という面があるわけですね。
 

しかし、
2008年度以降の約5年間で、全国の消費者センターに豆乳アレルギーが15件報告されました。
 
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それを受けて、
平成25年12月5日、独立行政法人国民生活センターが、豆乳等によるアレルギーについての注意を喚起。
豆乳を扱う企業に対し、わかりやすい表示などが促されました。
 

ちなみに、同じ大豆製品である、味噌や醤油などでは、このようなアレルギーは通常起こりません。
 
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これは、なぜなのか?
 
 

■大豆たんぱくと日本人
たしかに、大豆、それを原料にした豆乳には、栄養が多く含まれています。
それについては、ここで改めて説明するまでもないでしょう。
 

ただ、じつは、大豆たんぱくは消化されにくいのです。
そのまま大量にとると、消化不良を起こしてしまいます。
 

それについて説明したマンガがこちら。↓
 
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(サイト内無料マンガ『アトピーなんかこわくない!』より)
 
まとめるとこうです、
 

消化の悪い大豆を蛋白源とするために、日本人がしてきたこと。
 

1「発酵」によって、タンパク質の形を変えた。(味噌、醤油、納豆など)
 発酵した大豆たんぱくは、非常に細かく、分解しやすい。
 

2 絞って、固体に加工しなおした。 (豆腐、湯葉など)
 固体だと、ゆっくり消化されるので、消化不良を起こしにくい。
 

豆乳は、この「2」の、豆腐を作る工程に登場します。
飲用ではありませんでした。
 
 

■アトピーと消化。
私たちは、誰しも、健康になりたい、と願っています。
 

そのために、多くの人は食事内容に注目します。
そして、食品の栄養を調べます。
栄養の健康効果を調べます。
 

そうするように、教え込まれてきたからです。
学校でも、家庭でも、テレビでも。
 

しかし、もっと大切なのは、
その栄養素が、しっかり分解されて取り込まれるかどうか、ということ。
 
取り込まれない栄養は、一転して、人体に有害なものとなります。
そしてそれは、さまざまな現代病の要因になりかねません。
 

とくに、アトピーとは、「栄養摂りすぎ! もうたくさん!」という身体の叫び。
 
現代人が、「栄養」という観点を重んじるあまり、
「それぞれの消化能力」や「身体の個性」という観点をおざなりにしてしまった結果、蔓延した病だ、と言っていいのです。
 

私たちにとって、何が安全かを知るには、日本の食文化史をたどるのが一番です。
そして、豆乳は、その中には登場しません。
 

栄養豊富だけれど、食品としては新参者、それが豆乳。
生活に取り入れるときは、ご自分の体と相談して、ぜひ、慎重に。
 
参考文献
『大豆アレルギーの多様性と味噌の低アレルギー性の検証』
(森山,達哉//日本醸造協会誌106巻10号)




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