「ママ帰るよ!」は言っちゃダメ! な、三つの理由。

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2017年6月17日 土曜日

「ママ帰るよ!」は言っちゃダメ! な、三つの理由。

さて、前回は、
公園で遊ぶのをやめない子供に、「ママ帰るよ!」戦法を使った結果、我が家に何が起きたか・・・を解説したわけですが。
 
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(今回の話は、全部、我が夫の受け売りでございます!)
 
前回のお話しはこちら
 
■なぜだめか、理由は三つ
以下、「ママ、帰るからね!」がダメな理由。
 

1 「ママ、帰るからね!」は、子供にとってはかなりの恐怖である。
子供にとって、最愛の人であるママに置き去りにされるという絶望感。
独りでは帰ることもできないところに置き去りにされるという不安感、孤独感。
 
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そういうものは、私たち大人が思っているよりもずっとふかく、子供の心を傷つけています。
 
主人によると、大人になっても、「母親に置き去りにされたことを原初的恐怖体験として抱えてしまっている人」がちらほらいるそうです。
 
 

2 繰り返すと、さらに言うことを聞かなくなることがある
最愛の人であるママに置き去りにされることで、子供はママの愛を疑うことになります。
だけど、子供は「そんなはずはない、ママは僕を愛してるはずだ」と、その疑いを打ち消したくなります。
 

子どもは必死です。ママの愛は、処世術をもたぬ子供の命綱ですから。
 

その結果、ママの愛を試すようになります。
身体を張って、「ママがぼくを置いて帰るわけがない」ことを証明するわけです。

 

つまり、帰ろう、というママに従わず、ママが独りで帰っちゃってもそこを動かず、自分のために戻ってくるのをかたくなに待ちつづけるようになるのです。
 

こうして、子供は前より「帰ろう」を拒むようになります。
 
 

3 結果的に、ママは信頼を失うことになる
さて、「ママ、帰るよ」と言っているママは、かなり多いですよね。
では、本当に帰る人はいるでしょうか。
 

いませんよね。いたら困ります。
 

つまり、これはただの脅しであって、最初から嘘なんです。
 

だから、「帰っちゃうよ」と言っているのに帰らなかったり、
「帰っちゃうよ!」と言って帰ったふりをしたのに戻ってきちゃったりすると、子供は思います、
 

ママの「帰っちゃうよ」は嘘だ。遊んでいても大丈夫だ。
 

つまり、ママは子供に舐められるわけです。
 
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そして、この「舐められ」は、この件についてだけではなくて、いろんなことに及びがちです。
「ママは、やる、やる、言って、どーせやんないもん」ってね。
 

一方「帰っちゃうよ!」と言ってホントに帰ったふりをして、子供が追いすがってくるまで足を緩めない、昔の私みたいなママもいます。
その場合はもっとダイレクトに、
 

ママは僕が大切じゃない。愛してないんだ。
 

と伝えてしまっていることになるのです。
 

そんなわけないじゃんと思うなかれ。
子供が見ているのは、言葉ではなくて行動です。
 
どんなにきれいごとを言っても、愛しているよと言っても、置き去りにされれば、その絶望、孤独が体に刻み込まれるのです。
 
 
いかがですか。

整理すると「ママ、もう帰るからね!」という言動や行動が生み出す状況はこんな感じです、
 

・「ママは僕を愛してないんだ」→孤独、絶望 下手すると大人になるまで引きずる

・「ママが僕を愛してるって証明してやる!」→帰らなくなる

・「ママはやるって言ってもやらないもーん」→舐められる

 

うーん、どう転んでも、いいことがない。
 

あるとすれば、その日、帰りたい時間に帰れる、ということだけ。
でも、それと秤にかけるには惜しいものを、日々犠牲にしているといってよいわけです。
 

私も息子に、ママは帰っちゃう人だと思われていた、と分かった時、かなりショックでした。
だけど、口でいくら「それは口だけのことだよ」と説明しても、なかなかわかってくれませんでした。
 

そりゃそうです。
彼はずっと、帰っちゃう私に追いすがって、悲しみながら、泣きながら、帰宅していたんですから。
 

あの日だけじゃなくて、息子はずっと、私をそういう人だと思っていたのです。
 
 

■では、どうすればいいのか。
「ママ帰るよ」がダメなのは分かった、
じゃあ、どうしたらスムーズに帰れるの?
 

きっとそう聞きたいと思います。
 

でも、そんな魔法の方法はありません、とこたえなきゃいけません。すいません。
なぜなら、小さな子供は時間の概念に乏しいし、親は時間に追われて生きているからです。
両者はどうしても、ぶつかるのです。
 
そこはもう、仕方ない。
三歳までは、そういうもんだと思って、あきらめるしかない。
 
ちなみに私は一度、とことん付き合おう、おなかがすけば帰るだろうと思って、公園のベンチに座ってみていたことがありました。
そしたらあなた、息子は朝10から夕方4時までぶっ続けで遊びつづけましたよ・・・。
で、やっぱりお昼ごはんには、強引にでも連れ帰らなければならないとわかりました(笑)
 
あとはですね、我流ですが、私はイライラを発散しながら、帰らない息子を見てました、
「あんたが帰ってくれなくて超イラつくわ! 
アンタはまだ三歳だからいうこと聞けなくてもしょうがないけど、
ママだってまだ36歳(当時)で、いろいろなってないからイライラするのよ!
 
そりゃーママだって菩薩みたいな顔して育児したいけどさー、むりむり(笑)
 
ああもうあんたおいて帰りたい! でもママなんだから帰らないよ! そのぐらい帰りたいって意味ね!
あーおなかすいた、もーかえろーよ!」

 
みっともないでしょー。
(でもこれ、主人に言わせると、かなり的を射たやり方みたいです。
っていうのは、子供は「感情」の世界に生きているので、「理論」より「感情」を伝えたほうが伝わるんだって。)
 
ちなみに息子は、最近やっと私を信用してくれるようになり、迷子になったとき、公園にとどまっていられるようになりました。
 
みなさんも、あれこれやり方を考えてみてください。
子どもはあなたの行動を見ています。そこから世界を学んでいます。
 
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子どもを脅さず、誠実に行きましょう!




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