「ママ、帰るからね!」は言っちゃダメ!
先日、公園で遊んでいると、こんな光景を目にしました。
滑り台で遊んでいる、活発そうな男の子。三歳ぐらいかな。
ママは「Aくん、もう帰るよ~」と繰り返してるけど、Aくんは知らん顔。
ママはため息をついて、公園の隅に留めてある自転車のハンドルに手をかけて、
こわーい顔で、
「ママ、もう帰るからね! じゃあね!」
す~い!
それを見たAくん、さすがに滑り台を滑り降りて、
「いやあ~ママあ~!」と、くしゃくしゃに泣きながらママを追いかけて行きました。
よくある光景ですね。うん。
っていうか、みんなやってますよね。わかるわかる。しかたないと思う。でもね。
これ、やめたほうがいいですよ。
それはですね・・・。
■苦い思い出
実は私も、これをやってました。息子Pが小さい時。
で、Pが三歳のある日。
近くの大きな公園で遊んで、帰り際に、ちょっと、はぐれちゃったんです。
そしてPはそのまま、ほんとにいなくなっちゃた。
私は青くなって、20分ほどその公園を探し回ってから、すぐ近くの警察へ行きました。
・・・公園のまわりは太い道路がいっぱいなのに・・・どうしよう!
そして警察官に事情を話し、Pの服装などを話すと、速やかに近隣の交番に連絡してくれました。
すると、となりの交番から情報が。
「その子なら、さきほど、ウチの婦警が付き添って、おうちに向かいました。
なんでも『ママが先に帰っちゃったから困ってる』と、言われたもので・・・」
なにいぃぃぃぃ?
ほどなくして、その婦警さんがPを連れて引き返してくれて、無事に会うことができました。
私を見たとたん、Pは安心して泣き出しました。
「うわあんママあ~」
「なんで公園を出ちゃったの! 迷子になったらそこにいなきゃダメでしょう!」
「だってママ先に帰っちゃったんだと思って~」
「おばか! なんでママがアンタを置いて帰るのよ!」
「いつも『ママ先に帰るよ』っていうじゃん~」
「・・・ぐっ・・・」
そりゃー言葉のアヤなんだよ! ほんとに帰るわけないじゃんか~!
それを話すと、主人は
「そんなこと子供に分かるわけないでしょう。
だから『ママは帰るからね』は言っちゃダメだって言ってたんだよ、おれは」
・・・はい、アナタはずっとそう忠告してくれてましたね・・・私、聞かなかったけど。
「毎日毎日変えるのを渋られたことがないからわかんないんだわ」とか思ってました。
すいません。
とにかく、Pが無事でよかったのですが。
■旦那様はプロ。
さて、我が夫は、簡単に言えば、人間がよりよく生きるためにはどうしたらよいか、という引き出しを山ほど持っている、プロのアドバイザー。
(↑保育園でのセミナーの様子)
育児についてもかなり詳しいし、はっきり言って私よりずっと素敵な親です。
忠告は耳に痛いこともあるし、自分を変える必要があることも多いけれど、いつもよい結果が待っているので、かなり素直に聞きます(笑)。
そんな主人によると、
「ママ、帰るからね!」にはデメリットしかないそうです。
たとえば、わが息子のように、ほんとに一人になっちゃったとき、パニクって危険にさらされる・・・とか。
そうじゃなかったとしても、だめな理由がちゃんとある、のです。
・・・どうも長くなっちゃったので、続きは明日にでも!