どんぐり食べよう! 2016/10/20
秋めいてきましたね~。
食欲の秋! 栗、サツマイモ、ぶどう・・・おいしいものが出回り始めました!
太るのがこわい季節でもありますが、佐々木は授乳中なので、安心してがっついています(笑)
さて、今日は、おやつとしてどんぐりをご紹介します。
■どんぐり色々
そもそもどんぐりって、何なのか?
どんぐりの語源は、丸い(団)栗みたいな外見の木の実、らしいです。
つまり、それっぽい外見の木の実は、わりとおおざっぱにどんぐりなんですね。
で、どんぐりというとまず、こういう↓ヘルメット(穀斗といいます)をかぶっているやつを思い浮かべますね。
この、ヘルメットつきのやつは、だいたいが楢(なら)、樫(かし)の実のようです。
そーいえば、『となりのトトロ』でメイちゃんが拾ってるのも樫の実ですね~。
でも、中には、毛糸の帽子みたいな穀斗がついてるどんぐり(柏、クヌギなど)とか、フルフェイス?型のヘルメットがついてるどんぐり(スダジイ、ツブラジイなど)もあるんです。
(右のスダジイの写真は、「ジュラのお散歩花日記」さんよりトリミングして転載)
■これぞ伝統食
さて、どんぐりは実は、縄文時代からの日本の伝統食。
しかも、まだ稲の生産が不十分な時代には、主食のひとつでした。
あの小さな実を拾って、むいて、毎日の主食にするのは、さぞ労力が要ったことでしょう。
しかも、どんぐりにはつよい毒性(タンニン)があったので、そのまま食べるわけにはいきません。
まず、石などでどんぐりを砕いて、水でよく洗ってアクをぬき、乾燥させ、粉にします。
それを水で練って、クッキーを焼いたり、お団子にしたりして、やっと食べられたんですね。
(『玄米は古い食べ方? 弥生時代編』より)
ああ~、なんて大変そう。
なので、コメや小麦が豊富にある今、どんぐりを食べるという食文化は、残念ながらおおかたすたれてしまいました。
しかーし!
なんとどんぐりの中にも、ほとんどアクがない、そのまま食べられる種類があるのです!
それは、椎の実です!
■椎の実拾おう!
さて、椎の木は街路樹や公園樹としてもみかけますが、いちばん多いのは神社の境内です。
私も小さいころ、近所の神社に椎の実拾いに行ったものでした。
これは、境内の緑化目的で常緑広葉樹が使われたというのもあるけれど、
実は、いざって時に食用になるから っていう理由もあったとか・・・(うちの祖母談)
椎の実の中でも、食用に向いているのが、実が大きめのスダジイ。
見分け方は、
1 実の先端がシャープ
2 フルフェイスの穀斗が、三つに割れて顔を出す
3 葉っぱが反って曲がってる
ちなみにうち(東京都北区)の近所で椎の実拾いをするなら、飛鳥山。
サクラで有名な飛鳥山ですが、広いお山の中にはさまざまな植物があって、それぞれの季節を楽しませてくれます。
この日は、三つくらいの幼稚園のどんぐり拾いと鉢合わせてしまいましたが(笑)、それでもまだたくさん残っていました。
■椎の実食べよう!
さて、食べ方は簡単。
まず、ボウルなどに水を張って、ザザッと椎の実を入れます。
浮いてくる実は、虫食いなどで食べられないので、取り除きます。
ざっと洗ったら、タオルなどに広げて水分をとります。
フライパンを熱し、二分ほど乾煎りします。
テフロンは乾煎りに向かないので、使わないでね。
はじけて飛ぶことがあるので、必ずふたをしましょう。
殻が割れるパチパチという音がしてきたら、出来上がり。
ちなみに、レンジで3分ほど加熱してもできるそうです。
(佐々木宅にはレンジがありませんので、悪しからず!)
出来上がりを、あちちち~ と言いながら剥いて、塩をかけていただきましょう!
味は、薄味の栗みたいな感じ。
煎りたてがいちばんおいしいです。
剥くそばから食べるこどもたち。
お金をかけず、子供を季節の食材にふれさせることができるし、
椎の実を拾っている間、剥いている間、夢中になってくれるので、楽で助かります(笑)!
また椎の実拾いに行こうかなー・・・(三回目)。