バターを使わないお菓子 の落とし穴
こんにちは。
子供たちのアレルギーが食事で治りました!
現在も三人育児に奮闘中の佐々木愛です。
さて、
アトピー、ぜんそく、花粉症などのアレルギーのもっとも大きな原因は、植物油に含まれるリノール酸だ、
ということを主に解説している当サイト。
(油とアレルギーの関係についてもっと知りたい方は、
コラム「アレルギーの原因について」を、
マンガでサクッと読みたいなら、拙著『花粉症が治ったよ! マンガでわかる体質改善』をどうぞ)
アレルギー改善、予防のためには、
リノール酸の多い植物油は、出来るだけ避けなければなりません。
代わりに使うなら、バターがおすすめ。
バターには、ごらんのとおり、アレルギーの原因物質となるリノール酸が少ないからです。
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しかし、まだまだ浸透していない、この新事実・・・。
世の中には、かつての間違ったイメージにあやつられ、健康を害している人が後を絶ちません。
今日はその中の「バターを使わないお菓子」をこのむ方に向けて書きます。
■「バターを使わないで作るお菓子」。
こういう本、最近よく見かけますね。
バター(など)を使わないで作るスイーツのレシピ集。
バターの代わりに使われるのは、植物油。
たいてい、なたね油、太白胡麻油、オリーブオイル、など。
品質にもこだわっていて、国産がよいとか、コールドプレスにすべしとか、指定があります。
キャッチコピーにはこんな言葉が多用されます、
「自然派おやつ」「体にやさしい」「植物性だから負担が少ない」・・・
そしてこう続きます、
「あっさりして食べ飽きない」「毎日食べたくなる」「食べすぎちゃっても安心」・・・
装丁はとってもおしゃれ。
著者は食育にポリシーを持つ素敵なママさん。
こういう本、あこがれますよね。
実は、わたしもかつて、これにはまり込みました。
ある有名な本にほれ込み、著者が指定するなたね油を買って、
毎日のようになね油でまとめたクッキーを作っては、子供たちとつまんでいました。
なたね油、がんがん減っていったなあ・・・。
2人の子供たちが同時にアレルギーを発症したのは、それから二か月後でした。
もちろん、それだけが原因だとは思いません。
(アレルギーの大敵である玄米食も、半年ぐらい前に始めちゃっていたし)
けれど間違いなく、あの時期、我が家では植物油を取りすぎていたと思うのです。
「植物性のものなら優しいから、いくら食べても大丈夫」
っていう、その本のメッセージを、うのみにしていたのです。
あなたが私と同じ道をたどっていると感じているなら、考えを改めることをお勧めします。
植物油は、優しくないです。
私たち現代人は、普通に生活しているだけで、すでに植物油にどっぷりつかっているのです。
そして、植物油は私たちを、アレルギーや糖尿病、がんなどの現代病のほうへと押し流しているんです。
■バターに戻すべき・・・だけど。
ということで、私はこういった本をお勧めしません。
お子さんがアレルギー体質かどうかを、抜きにしてもです。
むしろ、洋菓子を作るときの油は、バターに戻すべきだと考えています。
アレルギーの原因物質であるリノール酸が少ないからです。
とはいえ、バターを使ったお菓子なら、毎日食べても大丈夫! ではないでしょう。
そこにはおそらく、また別の問題がでてくるはず。
・・・じゃあ、どうすればいいのか?
大切なのは、
私たちの世代の健康をむしばんでいる、ふだんの「献立のバランスの悪さ」を見つめ直すこと。
そして、アレルギーがなかった時代のバランス(昭和30年代の食卓)まで戻すことです。
「油のとりすぎ」問題を放置したまま、バターを植物油にしてイメージだけを変えちゃだめ。
「どんな油を使って、子供にスイーツを作ればいいの?」はもうやめて、
「油でまとめたスイーツを、そんなに子供に食べさせる必要があるの?」という問いをもつこと。
私個人としては、ふかしイモとかお握りとかを食べなれた子供たちが、ごくたまに、
「わー! バターのいい匂い! ママがクッキーやいてるうぅぅぅぅ!」
とはしゃぐぐらいがちょうどよい。
・・・と、考えているのですが(*^_^*)。
●植物油のお菓子、体に優しくないですよ。につづく